近年、テレワークの広がりによりパソコンスキルの重要性が高まる中、マイクロソフトオフィスソフトの実力を証明する「MOS資格」が注目されています。
しかし、働きながら資格取得を目指す方にとって、スクールに通うのは時間的に難しい場合もあるでしょう。
そこでこの記事では、MOS資格の独学勉強方法やメリット・デメリットについて解説します。時間の余裕がない方でも着実にスキルアップできる方法を紹介するのでぜひ参考にしてください。
MOS資格とは
MOS資格は、マイクロソフト社が認定するオフィス製品（Word、Excel、PowerPointなど）の実務スキルを証明する国際的な民間資格です。世界100か国以上で実施されており、学生から社会人まで幅広い層が受験しています。
近年のテレワークやオンライン業務の普及に伴い、ビジネスシーンにおけるオフィスソフトの活用能力がより重要視されるようになり、同時にMOS資格の価値も一層高まってきました。
デジタル化社会が加速化する中、今後もMOS資格に対する市場のニーズは一段と増大していくことが予想されています。
MOS資格には「スペシャリスト」と「エキスパート」の2つのレベルがあります。スペシャリストは各製品の基本的な操作スキルを示し、エキスパートは応用からさらに発展した高度な実務力を証明できる資格です。
ちなみに、エキスパート試験の受験科目はWord、Excel、Accessに限定されているので注意しておきましょう。各レベルの詳細な違いや合格基準などは、以下のページをご覧ください。
MOS資格の独学勉強方法とは
MOS資格を独学で取得する場合、効率的な学習方法を知ることが重要です。ここでは、独学でMOS資格を取得するためのおすすめ学習方法を紹介します。
- MOS試験対策テキストを使う
- アプリを使う
- 学習サイトを利用する
MOS試験対策テキストを使う
MOS資格の効率的な独学勉強法は、専門の試験対策テキストを活用することです。最初は焦らずに対策テキストを丁寧に読み込み、ソフトウェアの全体的な操作方法を理解することを心がけましょう。
MOS試験対策テキストは、初心者向けから上級者向けまでレベル別の教材が豊富にそろっています。自分に適したテキストを選ぶため、冒頭の簡単なレベルチェック問題に挑戦したり、過去の合格者の体験談を参考にしたりするのもおすすめです。
アプリを使う
MOS資格の効率的な独学の一つが、スマートフォンアプリの活用です。
アプリの活用は、移動時間やスキマ時間でも効率的に学習を進められます。例えば、通勤・通学の合間や昼休みなどのスキマ時間を問題演習に費やせば、着実なスキルアップが望めます。
アプリを選ぶ際は、自分のレベルに合っているか、試験範囲を網羅しているか、インターフェースが使いやすいかを確認しましょう。また、無料版と有料版があるため、事前に料金プランを確認して自分に合ったものを選びましょう。
学習サイトを利用する
MOS資格の効率的な独学法として、インターネット学習サイトの活用も有効な選択肢です。
質問機能やコミュニティ機能がある学習サイトも多いため、疑問点や不明点もスムーズに解消できます。スマホやタブレットを活用すれば、スキマ時間を有効活用することも可能です。
利用の際には、事前に料金体系やコンテンツ内容、口コミ評判をリサーチし、自分のニーズや学習スタイルに合うサイトを見つけましょう。効率的かつ手軽にMOS合格を目指すためにも、十分な比較検討が大切です。
独学でMOS資格を取得するまでの期間
MOS資格を独学で取得するまでの期間は、個人のレベルによって異なります。
MOSスペシャリストの場合、20時間〜80時間といわれています。具体的には、毎日2〜3時間、1カ月程度計画的に学習を続ければOKです。
MOSエキスパートは、50時間〜80時間以上といわれています。具体的な学習期間は、毎日2〜3時間、3カ月程度を目安にすると良いでしょう。
MOS資格合格への早道は、ペースを守って計画的に学習に取り組むこと、疑問点・不明点を持ち越さないこと、目標に向かって着実に前進し続けることです。
MOS資格の勉強時間について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
MOS資格独学のメリット・デメリット
独学によるMOS資格取得は、メリットとデメリットがあります。それぞれの具体的な内容を以下で解説しましょう。
MOS資格独学のメリット
MOS資格独学のメリットは以下の通りです。
学習コストが低い
独学の教材は、主に書籍、問題集、動画教材を使うため、学習コストを低く抑えられます。一般的には、書籍や問題集が3,000円～5,000円、動画教材は10,000円～20,000円程度です。無料教材や図書館を積極的に活用すれば、さらに費用を抑えられます。
自由度の高い学習ができる
独学では自分の好きな時間に学習できるため、仕事やプライベートに与える影響が少ないです。また、学習場所も自宅や図書館、カフェなど、集中できる環境を選ぶことができ、自分のペースで効率的にスキルアップできます。
自己解決能力が付く
独学では、問題に直面した際に自ら解決策を見つける必要があります。情報収集や試行錯誤を通じて解決策を模索することは、仕事やプライベートで役立つ能力を育むことにもつながるでしょう。
MOS資格独学のデメリット
独学は自由度が高いなどのメリットもありますが、いくつかのデメリットも存在します。MOS資格独学のデメリットは以下の3点です。
モチベーションを維持しにくい
独学は周囲に学習仲間がいないため、目標設定や学習進捗の管理が上手くいかないケースが多いです。モチベーション低下を防ぐためには、学習記録を付ける、目標設定を明確にする、短期集中講座を併用するなどの対策があります。自分へのご褒美設定なども効果的です。
疑問点を解決しにくい
独学は質問できる相手がいないため、解決に時間がかかる場合があります。疑問点解決のための対策には、オンライン教材や短期集中講座を活用すると良いでしょう。ネットを活用する場合、信頼性が高い情報源を選ぶことが大切です。
実践的な演習が不足しやすい
独学でMOS資格取得を目指す場合、実践的な演習不足に陥りやすい点に注意が必要です。
教材だけでは実務に必要なスキルを磨きにくいため、模擬試験や実務経験に近い演習を積極的に行うことを心がけましょう。実践的な演習問題や短期集中型講座を利用するのも効果的な対策です。
独学の不安を解消！短期集中講座
MOS資格の独学で不安がある場合は、短期集中講座をおすすめします。短期集中講座を利用すると、経験豊富な講師陣の指導のもと、効率的に実力アップを目指せます。
「複雑なデータ処理方法が分からない」というときは、その場で質問することも可能です。さらに同じ受講生と切磋琢磨できる環境が提供されるため、モチベーションの維持にもつながります。
BIZROADの「MOS対策短期集中講座」は、対面の会場受講型とライブウェビナーの2パターンを提供し、ライフスタイルに合わせて自由に選択でき初心者でもわずか2日間で初心者でも応用レベルまでスキルアップできます。実践的なカリキュラムを組んでいるため、受験の最終ステップとして活用するのもおすすめです。
開催日程や料金、申し込み方法については、以下の専用ページをご確認ください。
MOS資格の独学まとめ
MOS資格の独学は、費用を抑えられ、自分のペースで学習できるなどのメリットがあります。しかし、モチベーション維持や疑問点解決、実践的な演習不足といった課題もありました。
それぞれのメリット・デメリットを理解し自分に合った学習方法を見つけることが合格への早道となります。
