一定のパソコンスキルがあることを証明できるMOS資格。受験資格なども特になく、学生や若手ビジネスマンでも比較的取得しやすい資格です。だからといって無勉強で合格できるようなものではなく、ある程度の勉強時間を確保しなければ合格はできません。
「具体的にどれくらい勉強すれば合格できるのかわからない」という方もご安心ください。この記事で必要な勉強時間から各学習方法のメリット、さらには無駄な勉強時間を減らす効率的な勉強方法まで、余すことなく解説いたします。
MOS資格ってどんな資格？
MOS資格はマイクロソフト社が主催する資格試験です。同社が提供する各種Officeソフトの操作スキルを客観的に証明できることから、特に若手ビジネスマンの間で人気があります。試験は実技形式で行われ、受験者は実際にソフトを操作して課題を解いていきます。
MOS資格対象の「5つのソフト」について
マイクロソフト社は様々なソフトを開発・販売していますが、MOS資格の対象となっているソフトは以下の5つです。
- Microsoft Word（文書作成ソフト）
- Microsoft Excel（表計算ソフト）
- Microsoft powerpoint（プレゼンテーションソフト）
- Microsoft Access（データベース管理ソフト）
- Microsoft Outlook（電子メール・情報管理ソフト）
受験者はこの中から任意のソフトを選んで受験します。
MOSスペシャリストとMOSエキスパートの違い
MOS試験の難易度はスペシャリストとエキスパートの2種類です。スペシャリストは一般レベルとも呼ばれ、ソフトの基本的な機能への理解度が問われます。エキスパートは上級レベルとも呼ばれ、より高度で複雑な機能への理解度も重要になります。
エキスパートが設定されているソフトはWord，Excel、Accessの3つです。受験資格などは定められていないので、いきなりエキスパートを受験しても問題ありません。
具体的な試験の概要については、下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
MOS資格合格に必要な勉強時間はどれくらい？
MOS資格試験の合格率は非公開ですが、生涯学習のユーキャンによればスペシャリストは80％、エキスパートは60％が目安だそうです。この数字だけを見ると「あまり難しい試験ではないのでは？」と思われるかもしれませんが、全員が合格しているわけではない以上、きちんと勉強してから資格に望むことが大切です。
では、具体的にどれくらい勉強すれば、合格ラインに届くのでしょうか。
MOSスペシャリストは20時間～50時間
MOSスペシャリストに合格するためにかかる時間は、概ね20時間～50時間程度です。幅が広いのは、ソフトごとに難易度が異なることに加えて、初学者と経験者で必要な時間が変わってくるためです。
例えば全くの初心者で、Wordの文字を太字にする方法すらわからないという方の場合は、50時間程度は見込んでおいたほうがいいかもしれません。
一方で、普段の業務からOffice製品を活用されている方は、20時間程度でも十分合格に届くレベルになるでしょう。
MOSエキスパートは50時間～80時間
続いて、MOSエキスパートに合格するためにかかる時間は、概ね50時間～80時間程度です。MOSスペシャリストと同様に、初学者と経験者で勉強時間は異なりますが、エキスパートは難易度が高く体系的な知識が問われるため、経験者でもそれなりに時間がかかることを見込んでおいたほうがいいでしょう。
MOS資格取得で得られるメリット
MOS資格は上記の通りそれなりに時間のかかる資格ですが、そこまで時間をかけて取得する価値のあるものなのでしょうか。結論から言えば、普段から仕事でOfficeソフトを使う社会人の方、もしくは将来使う予定のある学生の方ならば、十分に価値はあるといえます。
その理由を2つ紹介します。
体系的にOffice ソフトの操作方法が学べる
MOS資格を取得することのメリットは、Microsoft Officeソフトウェアの使用方法を体系的に学べる点です。資格の学習過程では、Word、Excel、PowerPointなどのソフトウェアの基本操作から応用技術まで幅広くカバーされ、これにより業務の効率化が実現可能になります。
例えば、Excelでの複雑なデータ分析や、PowerPointでのプレゼンテーション作成スキルが挙げられます。これらのスキルは、実務に直接応用可能であり、結論として、MOS資格は実践的なOfficeスキルを習得する上で価値が高いです。
就職・転職時の強みになる
MOS資格を持っていることは、就職や転職市場での大きなアドバンテージになります。多くの企業がMicrosoft Officeのスキルを求めており、資格があることでそのスキルを明確に証明できるためです。
例として、履歴書にMOS資格を記載することで、応募者がOfficeソフトウェアに精通していることが一目でわかり、選考過程で有利に働きます。結論として、MOS資格は就職・転職活動において、自身のスキルセットを際立たせるための重要なツールです。
下記の記事でも、MOS資格の有用性を解説しています。
MOS試験の勉強時間を減らすには講座の受講がおすすめ
MOS資格の勉強方法は大きく独学（自分でテキストを購入する）とスクール・講座に分けられます。どちらも一長一短であり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
お金をかけたくないなら独学一択！
すでにある程度Officeソフトを触った経験があり、お金をかけずにMOS資格を取得したいという方には、独学がおすすめです。パソコンと対象のソフト、そしてテキストがあればOKです。MOS公式がテキストや動画形式の教材を販売しているほか、資格学校などもテキストを販売しています。
ただ、一人で学ぶのは難しい一面もあります。そもそもテキストの内容を理解できなかった場合に誰にも質問できず、サボりなどの誘惑にも打ち勝たなければなりません。
比較的優しいスペシャリストの場合は独学でも十分やれる可能性が高いですが、エキスパートの場合はスクール・講座の利用も検討する必要が出てくるでしょう。
初心者や勉強時間を減らしたい人にはスクール・講座がおすすめ
Officeソフトにあまり馴染みがないという方や、効率的に勉強を進めたいという方には、スクールや講座がおすすめです。各種パソコンスクール・資格学校はMOS資格試験合格に特化した講座を開催しています。
スクール・講座の最大のメリットは、勉強時間を減らせることです。わからないところを自分で調ベる手間がかからず、過去問等にアクセスしやすいためより少ない時間での合格が望めます。
一方でスクール・講座にはお金がかかるため、取得メリットなども考慮しながら、適切な選択をするのが重要です。しかし、どの講座を選べばいいか悩む方も多いと思います。
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無駄な勉強時間を減らす効率的な勉強方法は？
無駄な勉強時間を減らし、効率的にMOS資格を目指すには、ポイントを絞った学習方法を選択することが不可欠です。MOS資格試験は実技形式で、具体的な操作能力が問われるため、広範囲にわたる知識の暗記よりも、実際にソフトを使用しながらの実践的な学習が重要になります。
例として、試験に頻出する機能や操作をピンポイントで練習すること、過去問題を解析して試験の傾向を掴むこと、また短期間で効率良く学ぶために模擬試験を利用することが挙げられます。
このような効率的な勉強法により、受験者は必要なスキルを効果的に身に付け、MOS資格の取得を達成できるでしょう。
MOS資格の勉強時間まとめ
MOS資格の取得に必要な勉強時間はスペシャリストならば20時間～50時間、エキスパートなら50～80時間程度です。独学でも合格は可能ですが、スクール・講座ならより短時間で効率的・体系的な学習が可能です。
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