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MOS資格試験とは?概要や取得するメリットまで詳しく解説

「WordやExcelは一通り使いこなせるけれど、もっとキャリアアップしたい」という方にはMOS資格試験がおすすめです。この記事では、人気の事務系スキル・MOS資格試験について徹底解説します。

MOS資格試験の難易度や受験方法、試験の申し込み方法、取得するメリット、学習方法についてもお伝えするので、ぜひ最後までチェックしてください。

MOS資格試験とは

MOS資格とは

まずは、MOS資格試験の概要について解説します。

MOS資格試験の概要

MOS資格試験は、マイクロソフトオフィス製品(Word、Excel、PowerPointなど)の操作スキルを証明する民間資格を取得するための試験です。就職や転職の際に有利なだけでなく、ルーチンワークの効率化、プレゼンテーション資料の作成にも役立ちます。

コロナ禍以降テレワークが急速に広がり、オフィスソフトに精通した人材への需要も高まってきました。
近年は、ワークライフバランスを重視する人も増加し、さらに副業やフリーランスなど、多様で柔軟な働き方が支持されるようになっています。MOS資格は、まさに現代のニーズを満たすおすすめのスキルといえるでしょう。

MOS資格の種類

MOS資格には、一般レベル(MOS Associate/MOS Specialist)、上級レベル(MOS Expert)の2種類あります
一般レベルは、 Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Accessの基本的な操作スキルを証明する資格です。就職活動や転職活動の際は、平均的なパソコンスキルを持っていることをアピールできます。

上級レベルはWord、Excel、Accessの応用的な操作スキルを証明する資格です。具体的には、高度な文書作成、データ分析、データベース構築などの実務能力を求められます。

MOS資格は、自身のレベルや目的に合わせて受験科目を選択することが大切です。ちなみに、上級レベルはPowerPoint、Outlookは未対応なので注意しておきましょう。MOS資格の詳細はMOS公式サイトで確認してください。

MOS資格試験の形式と内容

MOS資格試験の形式と内容

本項では、MOS資格試験の形式と内容について解説します。

試験形式の概要

MOS資格の試験形式は、Word、Excelなどのマイクロオフィス製品の操作スキルを評価する実技形式です。
レベルは基礎レベルと上級レベルがあり、基礎レベルは基本的な操作方法を求められ、上級レベルは実務レベルの高度な技法を問われます。

受験科目は、Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookです。合格ラインは、一般レベルで700点以上、エキスパートレベルは800点以上ですが、正式には公表されていません(各レベルとも1,000点満点)。

試験は会場に設置されたパソコンを使い、問題の指示に従って操作・解答します。試験の合否は試験終了後に表示されるので、着席したまま待機しておきましょう。

各試験の具体的な内容と範囲

MOS資格試験は、Word、Excel、PowerPointなどの希望の科目ごとに受験します。各試験の具体的な内容と範囲は以下の通りです。

科目一般レベル上級レベル
Word(文書作成ソフト)文書内の移動、文書の書式設定、文字列の挿入、表作成など文書とテンプレートの管理、共同作業用の文書準備、段落レイアウトのオプション設定、ユーザー設定のデザイン要素作成など
Excel(表計算ソフト)ブックのデータインポート、ブック内の移動、シートのデータ操作、テーブルの変更、データの計算・加工など既存のデータを使用したセル入力、データに対する表示形式や入力規則の適用、関数を用いた論理演算、高度な機能を使用したグラフ作成・変更など
PowerPoint(プレゼンテーション ソフト)スライド・配布資料・ノートのマスター変更、スライドの挿入、テキストの書式設定、 リンクの挿入、表の挿入、書式設定など
Access(データベース管理ソフト)データベースの作成、変更するリレーションシップとキーの管理、テーブルの作成、クエリの作成などデータベースの構造変更、テーブルのリレーションシップとキーの管理、フォームのコントロール設定など
Outlook(電子メール・情報管理ソフト)Outlook設定、およびメール設定のカスタマイズ、メッセージの作成、予定表の作成・管理など

引用:MOS公式サイト「試験科目の一覧表」

MOS資格の難易度や試験攻略法については、以下の記事を参考にしてください。

MOSの難易度は高い?目安や難易度を攻略するコツ

MOS資格試験の申し込み方法と受験料

MOS資格試験の申し込み方法と受験料

それでは、MOS資格試験の申し込み方法と受験料についてお伝えします。

申し込みプロセス

MOS資格試験は、全国一斉試験と随時試験の2種類あります。申し込み方法はそれぞれ異なるので、以下の記事で確認しておきましょう。

まずは、全国一斉試験の申し込み方法です。すべての手続きはMOS公式サイト「受験するには」で行います。

  1. 受験者IDを登録・申し込みを行う(受験者ID、試験科目、試験会場、クレジットカード情報が必要)
  2. 申し込み時のメールアドレスに受験票が送付される
  3. 受験票が届いたら「試験会場・受験科目・受付時間」を確認する

続いて、随時試験です。

  1. MOS公式サイトで受験者IDを登録する
  2. MOS公式サイトで試験会場を選択する
  3. 試験会場へ直接行き受験を申し込む(受験者ID、試験科目、受験料が必要)
  4. 試験会場で発行された受験票を受け取る

申し込みの締め切りは、全国一斉試験が試験日の約1ヶ月前、随時試験は試験日の3営業日前までです。

受験料について

MOS資格試験は受験するレベルによって料金が異なります。科目ごとの受験料は以下の通りです。

試験科目レベル受験料(税込)
Word一般レベル10,780円
上級レベル12,980円
Excel一般レベル10,780円
上級レベル12,980円
PowerPoint一般レベル10,780円
Access一般レベル10,780円
上級レベル12,980円
Outlook一般レベル10,780円

上記の料金は一般で、学生の場合は1割程度安くなります。
受験料は変動する可能性もあるため、受験前には再度MOSの公式サイト「受験料・価格」にアクセスして料金を確認しておきましょう。

MOS試験の合格メリット

MOS資格の取得メリット

ここからは、MOS試験に合格するメリットについて解説しましょう。MOS資格は、Word、Excel、PowerPointなどのスキルを証明できるため、職場や就職・転職、スキルアップなどさまざまな場面で役立ちます。

職場での実用性とキャリアアップ

MOS資格を持つメリットは、職場での実用性の高さとキャリアアップが望めることです。MOS資格は実技のみを問われるので、現場で役立つ実務的スキルが身につきます。「業務効率をアップさせたい」「ミスを減らして信頼される人材になりたい」という方にも最適です。

MOS資格の学習は、「ビジネス統計スペシャリスト」「アドビ認定プロフェッショナル」の基礎知識にも関連してます。実践的なスキルを身に付けながら、さらにキャリアアップを目指せる魅力的な資格といえるでしょう。

履歴書や職務経歴書への記載

MOS資格の取得メリットは、履歴書や職務経歴書にMOS資格を記載できることです。MOS資格は、マイクロソフトオフィス製品のスキルを国際的に証明する資格で、就職・転職の場面でも大いに役立ちます。

履歴書や職務経歴書にMOS資格を書く場合、「Microsoft Office Specialist Word 2019 スペシャリスト」や「Microsoft Office Specialist Excel 2019 エキスパート」のように正式名称で表記しましょう。
「MOS」という略称やカナカナはできるだけ避けてください。資格の横に取得年月日を明記する、取得した順に記載することもポイントです。

学習過程でのスキル向上

MOS資格を取得するメリットは、学習過程でのスキル向上です。MOS資格の学習過程では、各レベルに合わせたWord、Excel、PowerPointなどの操作を学習します。
文書作成やデータ分析、プレゼンテーション作成などの実用性の高いスキルが身につくのは、実技試験に特化したMOS資格ならではといえるでしょう。テキストを使った学習が苦手な方も効果的なスキル向上が望めます。

MOS資格試験の勉強方法

MOS資格試験の勉強方法

最後に、MOS資格試験の勉強方法について解説しましょう。

独学

MOS資格試験は、独学でも合格可能です。一般的には、書店で販売しているテキストや問題集を利用して学習を進めます。「書籍を使った学習が苦手」という方は、DVD付きのテキストを活用しましょう。
独学のメリットは、自分のペースで学習できること、コストを抑えられることです。一方、モチベーションの維持が難しい、不明点を解決しにくいなどのデメリットもあります。
利用するテキストが分からない場合は、MOS公式サイトの「MOS対策教材」で紹介している教材を活用しましょう。

対策講座の受講

MOS資格試験は、対策講座を受講して合格を目指すのも良いでしょう。対策講座は、MOS学習に特化した専門講師の指導を受けられるため、効率的かつ着実に学習を進められます。モチベーションも維持しやすい人気の学習方法です。

AI研究所の「MOS対策短期集中講座」は、わずか2日間でMOS資格の合格レベルまで到達します。初心者向けの講座なので、事前のスキルや経験、学習は必要ありません。対面で学べる会場受講とネットを利用したライブウェビナーの2種類あるので、「希望に合わせて学習方法を選びたい」という方にもおすすめです。

「MOS資格の勉強方法についてもっと知りたい」という方は以下の記事を参考にしてください。

MOSの勉強方法3選!MOSの概要・勉強のコツについても解説

MOS資格試験まとめ

まとめ

MOS資格は、現代のオフィスワークに欠かせないスキルとして、今後もさらに受験者が増えると予想されています。キャリアアップを目指している方や、日々の業務の効率化をしたい方にはおすすめのスキルといえるでしょう。

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