近年、オフィスの現場において、高いスキルと効率的な業務遂行が求められています。そんな中、国内外で注目を集めているのが、MOSスペシャリストです。
しかし、「MOSスペシャリストという名前は聞いたことがあるけれど?」「MOSエキスパートとは何が違うの?」という方がいるかもしれません。
そこでこの記事では、MOSスペシャリストとは?という疑問を解決します。エキスパートとの違いや受験対策方法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
MOS資格とは
MOSは「Microsoft Office Specialist(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」の略称で、MOS資格はWordやExcelなどのオフィス製品のスキルを証明する国際資格です。オフィス製品は世界的に利用されているため、国内外を問わず通用します。
MOS受験者は年々増加し、2022年1月時点で累計受験者数は470万人を超えました。受験者の世代も学生からシニアまでと幅広く、その注目度の高さがうかがえます。アメリカ・サーティポート社とユタ大学の調査によると、MOS取得者は仕事の生産性が向上していることが示されています。
MOSの試験科目は5種類(Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Access)で、各科目はスペシャリスト(一般レベル)とエキスパート(上級レベル)の2種類です(PowerPointとOutlookはスペシャリストのみ)。
受験方法は全国一斉試験と随時試験から選択でき、随時試験は全国約1,500の会場でほぼ毎日開催されています(CBT方式)。全国一斉試験はネットで申請しますが、随時試験は直接会場で申し込んでください。
MOS資格については、以下の記事も詳しい情報が記載されています。受験を検討している方は、ぜひご一読ください。
MOS資格のエキスパートとスペシャリストの違い
MOS資格にはエキスパートとスペシャリストの2種類があり、それぞれスキルレベルが異なります。ここでは、各資格の違いについて詳しく解説していきます。
MOSエキスパートとは
MOSエキスパートは、MOS資格の上級レベルです。この資格はWord、Excel、Accessのオフィス製品に対する高度なスキルを証明し、MOSスペシャリストよりも深い理解と高度な操作技術が求められます(PowerPoint、Outlookは対象外)。
MOSエキスパートを取得することで、職場での信頼性・生産性向上、就職・転職時に有利になるなどメリットも多いです。MOSエキスパートは、キャリアの発展や専門知識の証明に役立ち、今後もさらなるニーズの高まりが予想されています。
MOSスペシャリストとは
MOSスペシャリストは、MOS資格の一般レベルです。オフィス製品全科目で実施され、実技試験によりスキルレベルを測定します。
Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Accessなどのオフィス製品における文書作成、表計算、プレゼンテーション作成などの基本的なスキルを証明し、事務系の就職・転職活動において必須スキルとされています。
MOS資格のスペシャリストとエキスパートの選び方
前項で、MOS資格はスペシャリストとエキスパートの2種類あり、それぞれ求められるスキルレベルが異なることをお伝えしました。しかし、実際受験を検討する場合、どちらのレベルを選ぶべきか迷っている方もいるでしょう。
ここでは、MOS資格のスペシャリストとエキスパートの選び方について解説します。
スキルに合わせる
MOS資格を選ぶ際には、自分のスキルに合った選択が大切です。スペシャリストレベルは、Word、Excel、PowerPointなどの基本操作に対応でき、エキスパートレベルではオフィス製品を上級レベルで活用できます。
自分のレベルが分からない方は、ぜひMOSの模擬試験や練習問題を解いてみてください。ネット上にも無料で利用できるサイトがあるので、気軽にチャレンジしてみましょう。自己評価をしっかり行い適切なレベルを選択することが、MOS資格合格への近道となります。
目的に合わせる
MOSスペシャリストとMOSエキスパートを選ぶ際には、目的やキャリアの方向性も考慮しましょう。MOSスペシャリストはオフィスソフトの基本スキルの証明で、MOSエキスパートの第一ステップとして受験する方も多いです。
MOSエキスパートは事務系の業務における深い理解と応用能力を示せるため、応用情報技術者試験やITパスポートなど、オフィス系上位資格の基盤にもなります。
MOS資格は、キャリアアップのための有効な手段です。目的とキャリアプランに合わせ、適切なレベルを選択することで、スキルの向上と目標達成を目指しましょう。
MOSスペシャリストを受けるメリット
MOSスペシャリストは、就職や転職、スキルアップなどさまざまな場面で役立ちます。ここでは、MOSスペシャリストを受けるメリットについて詳しく解説します。
基本のパソコンスキルを証明できる
MOSスペシャリストを受けるメリットは、基本のパソコンスキルを証明できることです。多くの企業は、WordやExcel、PowerPointを使って文書作成や表計算、資料作成に対応できるスキルを求めます。
MOSスペシャリストを取得することで、これらのスキルを持っていることを証明でき、就職・転職時の採用担当者に好印象を与えます。他の応募者との差別化を図りたい方にもおすすめの資格といえるでしょう。
国際的に評価される
MOSスペシャリストは、Word、Excel、PowerPointなどの基本操作スキルを証明する国際的な資格です。MOS資格は世界100カ国以上で認定されており、海外企業での就職や転職、海外拠点での勤務、海外企業との取引やプロジェクトなど、さまざまな場面で役立ちます。
例えば将来グローバルな活躍を希望している方は、海外企業とのコミュニケーションがスムーズになる、海外のビジネスパートナーと信頼関係を築きやすい、拠点を問わず仕事を効率的に遂行できるなどのメリットが得られるでしょう。
「MOS資格を取得するメリットについてもっと知りたい」という方は、以下の記事も参考にしてください。
MOSスペシャリストの受験対策方法
前項では、MOSスペシャリストのメリットについて解説してきました。ここでは、実際にMOSスペシャリストを取得するために、どのような受験対策方法があるのかを紹介します。
模擬試験を受ける
MOSスペシャリスト試験合格を目指す上で、模擬試験は非常に有効な対策方法です。模擬試験を受けると、本番の試験環境や時間配分に慣れることができ、さらに自分の実力を把握し、弱点を見つけることもできます。
ネットには無料で利用できる「岡野の合格無料ゼミ」「日経BOOKプラス」「モーグ学習室」など模擬試験サイトがあるため、自分のレベルや目的に合わせて利用してみましょう。
セミナーを受講する
MOSスペシャリスト試験合格を目指す上で、セミナーの利用もおすすめです。セミナーでは、専門講師による指導の下、効率的なカリキュラムで学べる環境が整っています。疑問点をすぐに解消できる、同じ目標を持つ仲間と交流できるなどもメリットといえるでしょう。
AI研究所の「MOS対策短期集中講座」では、わずか2日間でWordやExcelの基礎から試験対策まで幅広いスキルを効率的に習得できます。経験豊富な講師が丁寧に指導し疑問点を解消してくれるため、パソコン初心者でも安心です。
学習方法はニーズに合わせて2種類(会場受講、ライブウェビナー)から選べ、受講者全員にオリジナル教材「MOS完全攻略セミナーガイド」をプレゼントしています。詳しくは以下の公式サイトを参考にしてください。
MOSスペシャリストまとめ
この記事では、MOSスペシャリストについて詳しく解説しました。一部では「MOS資格は意味ない」という声も耳にしますが、国際的に証明されている有効なスキルということが分かりました。
ぜひ本記事で紹介した学習方法を活用して、世界に通じるMOS資格取得にチャレンジしてはいかがでしょうか?