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無料CADソフト5選!種類やそれぞれの特徴を比較

製図や設計をパソコン上で行いたい時に便利なCAD。
CADのソフトには、無料で利用できるソフトが多数あるのをご存じでしょうか。
ここでは、無料で利用できるおすすめのCADソフトを5つ厳選してご紹介します。
無料CADソフトの様々な側面にも言及しますので、導入の際の参考になさってください。

無料のCADソフトとは

無料のCADソフトとは

無料のCADソフトは、CADに興味があって始めてみたい、と考えている人におすすめのソフトです。
フリーソフトのため、お金をかけずにCADがどのようなものかを体感し、機械設計、建築設計、デザインといった幅広いジャンルで活用できます。
有料と比べると、使用できる機能に制限はありますが、CADを使って実務的な作業を行える充実した機能を備えたソフトも多いです。
CADソフトの無料体験版を試して、操作性を確かめてから、有料版の購入を具体的に検討してもよいでしょう。

無料のCADソフトの種類

CADソフトには大きく分けて、2D、3Dの2つのタイプがあります。
無料のソフトに関しても、2Dと3Dがありますので、まずは使用目的に合わせて、2Dと3Dのどちらを選ぶかを決めましょう。
2Dの無料CADソフトは、平面での建築設計の作成や、立体にする必要がない資料の作成に適しています。
3Dの無料CADソフトは、立体的な建築設計の作成や、3Dデータのモデリングの作成などに向いています。
双方の違いを踏まえて、設計現場に合うソフトを適切に選ぶことが大事です。
3DCADソフトには、3Dと2Dのどちらの作成にも対応している便利なソフトもありますので、両方使う可能性がある人は、そういった便利なソフトを選ぶようにしてください。

無料CADソフト5選!

では、具体的に人気のある無料CADソフトにはどのような製品があるのでしょうか。
ここでは、数多あるソフトのなかから、日本語マニュアル付きで使い勝手の良い無料CADソフトを5つ厳選してお伝えします。
2Dソフトを3つ、3Dソフトを2つご紹介しますので、無料CADソフト選びのヒントになれば幸いです。

AR_CAD

AR_CADは、住宅建築向けのソリューションを提供する株式会社SHFが無料提供している二次元汎用CADソフトです。
CAD特有の難解さをなくし、ごく簡単な操作によってCAD作成ができるソフトなので、初心者には最適です。
無駄のないミニマルな操作性を実現しながらも、決して搭載機能が限られているわけではなく、操作に慣れると様々な機能を生かして、応用的な使い方もできるようになります。
基本的な製図が行えるだけでなく、多様なファイルの入出力に対応しているため、画像ファイルや文書と組み合わせて資料を作成することも可能です。

Jw_cad

次に紹介するのは、Jw_cadです。
Jw_cadは、開発段階に建築士が関わっていて、建築設計に使いやすい細かな機能を備えているのが特徴です。
日影図や天空図の作成機能までついていて、建築汎用CADと称されることもあります。
フリーソフトでは、商用利用が制限されるソフトも多いですが、Jw_cadについては無料で商用利用ができるため、実務に大いに役立てられます。

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Root Pro CAD Free

利便性の高い二次元汎用CADソフトをもうひとつご紹介しましょう。
Root Pro CAD Freeは、フリー版と有料版があります。
フリー版は、基本的な作図機能や印刷機能を備えたCADソフトで、日本語版、英語版のいずれかを選択してダウンロード可能です。
チュートリアルが丁寧で、使い方が理解しやすく、CADを扱うのが初めての人も疑問やつまずきを解消しながら、快適に使いこなせます。
対応OSは、Windowsのみです。

Fusion 360

次にご紹介するのは、高性能な3Dソフトとして知られるFusion360です。
Windows版、MacOS版があり、Macパソコンを使っている人にもおすすめです。
Fusion360は、有料版の商用ライセンスと無料体験版があります。無料体験版はスタートアップ企業、学生や教員、個人ユーザーがターゲットです。
スタートアップ企業については、1年ごとの更新が必要となります。
個人ユーザーの場合、非商用目的であればデザインや設計にソフトを利用できるので、CADソフトがどんな感じかを体感したい人、趣味でCADを始めたい人におすすめです。
クラウド上でデータ管理・共有ができ、共同で作品制作に取り組む際にも適しています。
Fusion 360は、高機能なソフトではあるものの、無料試用版のライセンスは、商用ライセンスと比べると、利用できる機能にどうしても制限があります。
無料使用版を使ってみて、さらに多くの機能を活用したCAD作成がしたいと思ったら、商用ライセンスへの切り替えを検討しましょう。

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Designspark Mechanical

つづいてご紹介するのは、商用利用も可能な3DソフトのDesignspark Mechanicalです。
Designspark Mechanicalでは、ステップバイステップで理解を深められる親切なチュートリアルが用意されています。
ソフトウェアのダウンロードやログインの方法にはじまり、基本操作の方法、3Dモデルのダウンロード法、ソフトウェアの機能を使った3Dモデルリングのテクニックを習得し、初めて3Dファイルを作成するための手順を覚えて、最終的には作成した3Dデータを3Dプリンタでプリントアウトするまでをしっかり理解できます。
マニュアルに沿って、作成を進めることで、初心者でも納得のできる3D作品を仕上げやすいのは、Designspark Mechanicalの大きな魅力です。なお、対応OSは、Windowsのみです。

無料CADソフトのメリット・デメリット

無料CADソフトのメリット・デメリット

次に、無料のCADソフトにメリット・デメリットはあるのでしょうか。
詳しく解説していきます。

無料CADソフトのメリット

無料CADソフトには、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
大きなメリットとして挙げられるのは、購入すると高額なCADソフトを気軽に利用できるという点です。
複数のソフトに無料体験版を利用して、実際の操作性を確かめ、比較検討してから、自身に合う有料版ソフトを購入することもできます。

無料CADソフトは、有料版と比べると機能に制限が加えられているものもありますが、基本的なデザインや設計を行うのには十分な機能を備えています。
商用目的での使用はNGというソフトもありますが、商用目的での使用も含めて認められているソフトもあり、趣味からビジネスまで多用途で活用可能です。
また、一部のフリーソフトに関しては、ソフトの操作性の理解を深めるためのテキストや教材がされているものがみられます。
初めてのCAD操作に不安を抱えている人でも、テキストや教材を活用して、ソフトの操作性を習得できるところも、無料CADソフトの魅力です。

無料CADソフトのデメリットや注意点

無料CADソフトのデメリットとしては、製品の利用に関する十分な補償やサポートを受けられないという点が挙げられます。
有料版の場合は、充実したサポート体制が敷かれていて、操作に困った時や何らかのトラブルが発生した時に、サポート先に連絡をして適切に対応してもらうことができます。
問題なく使えている時期に関しては、無料版に特に不足を感じることはないかもしれませんが、トラブル等が発生してしまうと、必要なサポートが受けられずに、解決までに時間が掛かってしまう可能性もあります。
また、商用利用が制限されてしまうという点も、無料CADソフトのデメリットです。

無料CADソフトについてまとめ

無料CADソフトには、大きく分けて2Dソフト、3Dソフトの2種類があります。
おすすめの無料2Dソフトとしては、AR_CAD、Jw_cad、Root Pro CAD Freeが挙げられます。
無料の3Dソフトでは、Fusion 360、Designspark Mechanicalがおすすめです。
無料でも十分に高性能なソフトが充実していますが、サポート面に関しては有料版ほどのサポート体制が整っていないため、その点には注意が必要です。