Amazonが提供するAmazon Web Service(以下、AWS)は、サーバー、ストレージ、データベースなど200種類以上のフル機能サービスをクラウド上で管理できるサービスです。
多くの企業がDX推進に取り組む中で、AWS関連の知識・技術を保有しているエンジニアの市場価値が上がっています。
AWS関連の知識・技術を習得するためにAWS研修を探すと、さまざまな研修があり、どれを受講すべきか悩んでしまいがちです。
そのような悩みを解決するために、今回はおすすめのAWS研修をご紹介します。
AWS研修とは
出典元:『Amazonトレーニング』
AWS研修とは、Amazon社が提供する200種類以上のクラウドコンピューティングサービスについて学べる講座です。
データベースやネットワーク構築、セキュリティ対策、アプリ開発、機械学習などクラウドサービスを開発するための知識・技術が習得できます。
研修内容はAWSエキスパートによって定期的に更新されているため、初学者だけでなく、既存のスキルを磨きたい熟練者からも評判です。
それだけでなく、全12種類のAWS認定資格が用意されています。
AWS認定資格を取得すれば、就職や転職を有利に進めていけるため、キャリアアップを目指したい方にもおすすめです。
また、AWSはさまざまなシステムを構築できるAmazonのクラウドサービスで、企業内でのインフラ構築にも活用できます。
インフラ構築にAWSを活用する方法を基礎から実務に活かせるまでの技術習得には、2日間で学べる以下のセミナーがおすすめです。クラウドインフラについての基礎から理解を深められるので、AWS初心者の方から中級者の方まで役立つ内容なので、ぜひ詳細をご覧ください。
AWS研修の比較ポイント
さまざまな会社がAWS研修サービスを提供しているため、「どの研修を受講すべきなのだろうか?」と悩んでしまうかもしれません。
そのような悩みを解決するために、AWS研修の比較ポイントをご紹介します。
コース内容
AWS研修は主催企業によってコース内容が異なります。
初級(入門)、中級のアーキテクト、運用方法、開発方法を中心に学べるコースが用意されている研修があれば、AWS認定資格を取得するための対策コースが充実している研修もあります。
そのため、自社の目的に合ったコース内容を選ぶようにしましょう。
講師
AWS研修を受講した満足度は講師によって変わります。
そのため、どのような講師陣から学べるか、以下の項目を中心に確認しましょう。
≪講師陣のチェック項目≫
- AWSセミナー開催実績
- AWSセミナーの累計受講者数
- AWSパートナーとしての受賞歴
- 講師陣の経歴や保有資格
- 講師陣の活動履歴
- 口コミ・評判
受講形式
AWS研修の受講形式は以下があります。
- 対面形式
- オンラインセミナー形式
- eラーニング形式
それぞれの受講形式にメリット・デメリットがあるため、受講目的やライフスタイルに見合うものを選ぶようにしましょう。
とくに対面形式やオンラインセミナー形式は開催日時が決まっているため、参加できるか計画を立ててから申し込むことをおすすめします。
メリット | デメリット | |
対面形式 |
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オンラインセミナー形式 |
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eラーニング |
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価格
AWS研修の価格は主催会社によって異なります。
1年間で、20回以上AWSトレーニングを受講すると、受講費用が最大半額になる研修もあります。
また、eラーニングであれば無料で公開されているプログラムもあるため、受講費用を抑えたい方は価格をチェックしましょう。
おすすめAWS研修ランキング
AWS研修の比較ポイントをご紹介しましたが、数多くの研修があるため、比較・検討が面倒に感じる方もいるでしょう。
そのような方向けに、おすすめのAWS研修をご紹介します。
セミナー名 | 社名 | 価格 | 特徴・ポイント | 受講形式 | 開催場所 | 講座時間・回数 | 教材・テキスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Amazonトレーニング | Amazon.com.Inc | クラスルームに応じて研修価格は変動 |
| eラーニング オンライン | ⁻ | ⁻ | ⁻ |
アマゾン ウェブ サービス(AWS)認定トレーニング | トレノケート株式会社 |
|
| 対面 オンライン | 新宿 大阪 名古屋 オンライン | 1日 | ⁻ |
株式会社アシスト |
|
| 対面 オンライン | 東京(市ヶ谷) 名古屋 大阪 福岡 オンライン | 1日~ | 提供あり | |
CTC教育サービス | CTCテクノロジー株式会社 |
|
| 対面 オンライン | 九段 秋葉原 東京駅 オンライン | 1日~ | ⁻ |
AWSトレーニングサービス | 株式会社クラスメソッド |
|
| オンライン | オンライン | 1日 | 提供あり |
Amazonトレーニング
出典元:『Amazonトレーニング』
AWSを提供しているAmazon社が主催しているAWS研修です。
Amazon社が主催しているため、プログラムの種類が豊富で、目的やスキルに見合った研修が受けられます。
デジタルトレーニング(e-ラーニング)とクラスルームトレーニングが用意されています。
無料で公開されているデジタルトレーニングがあることで評判な研修です。
クラスルームトレーニングで目的に見合う研修を探せますが、世界中に研修サービスを展開しているため、日本人向けにはなっていません。
そのため、英語が得意な方や、普段からAWSを利用しておりスキルアップをしたい方に向いています。
トレノケートのAWS認定トレーニング
出典元:『トレノケートのAWS認定トレーニング』
トレノケートのAWS認定トレーニングは累計27,000人以上に受講されている研修です。
IT人材輩出の支援実績により、2022年にTraining Partner of the Year GLOBALを受賞しました。
同社が提供する研修の魅力を経験が豊富で著名な講師陣から学べることです。
3年連続でAWS 認定インストラクターアワードを受賞した講師やAWS認定資格テキストを出版した講師からAWSを学べます。
講師陣は教育プログラム「トレイン・ザ・トレーナー ~研修講師養成講座~」を受講して、ティーチングスキルを高めており、説明が上手いと評判です。
例えば、設計担当者向けのArchitecting on AWS講座では、ハンズオン形式で設計図を仕上げていきます。
このようなカリキュラムで、実践に活かせるスキルを習得できます。
アシストのAWS研修
出典元:『アシストのAWS研修』
アシストのAWS研修は年間491名が受講しており、受講者満足度96.4%と高く評価されている研修です。
高く評価されている理由は、わかりにくい箇所はデモ画面を見せてくれたり、実践で使用できる知識や技術を教えてもらえたりすると評判ためです。
AWSの厳しいチェックに合格した講師は、お客様にITサービスを提供している現役エンジニアで、リアルな経験を聞くことができます。
受講者のサポート体制が手厚く、研修受講の開始日から1ヶ月間は講師に質問し放題です。
また、新たな技術が登場したときなど補足資料が受け取れます。
そのため、現場に活かせるスキルを身に付けたいという方におすすめです。
CTC教育サービス
出典元:『CTC教育サービス』
CTC教育サービスは、AWS認定資格に対応しているコースが充実しています。
ソリューションアーキテクト、アドミニストレーターなど資格取得を目指せます。
アソシエイトとプロフェッショナルのレベル別のコースが用意されているため、初学者だけでなく、キャリアアップを目指したい方からも評判が良いにもおすすめです。
CTC教育サービスは、AWSの目的、使用する理由、事例を説明してくれます。
また、多くの図を使用した説明がわかりやすいと評判です。
そのため、AWS認定資格を取得したい方におすすめです。
AWSトレーニングサービス
出典元:『AWSトレーニングサービス』
AWSトレーニングサービスは、AWSパートナーの株式会社クラスメソッドが提供しているAWS研修です。
2022年にSI Partner of the Yearを受賞しました。
AWSトレーニングサービスでは、初級、中級のアーキテクト、運用、開発が学べます。
大きな特徴は1年間で20回以上AWSトレーニングを受講すると、受講費用が最大半額になることです。
例えば「Cloud Practitioner Essentials ~AWS 基礎1日コース~」であれば、77,000円(税込)→38,500円(税込)になります。
また、複数名の従業員にAWSトレーニングを受講させる場合は研修コストが安くなります。
株式会社マイナビや株式会社エクシングなど、多くの法人がAWSトレーニングサービスを選んで満足しています。そのため、従業員教育でAWS研修を取得させたい方におすすめです。
AWS研修の注意点
おすすめのAWS研修をご紹介しましたが、受講する場合は以下の点に注意してください。
振替受講がしにくい
対面形式やオンラインセミナー形式の研修日は決まっており、業務都合や体調不良で受講ができなかった場合は振替受講できません。
振替受講できるAWS研修もありますが、有償となります。
そのため、研修に参加できるかを確認して計画を立ててから申し込むようにしましょう。
ライブ配信を受講する場合には準備は必要
オンラインセミナーを受講する場合は、ZoomなどWeb会議システムを利用します。
そのため、受講できる環境を準備しておきましょう。
通信環境に加えて、デバイスの残メモリにより通信が不安定になる恐れがあります。
そのため、受講環境を事前に準備しておくようにしましょう。
また、AWS研修では受講内容を聞きながらワークショップを行う場合があります。
そのため、デュアルディスプレイ(2画面)を用意しておくと学習しやすい環境が整います。
アカウントとパスワードの紛失
オンラインセミナー形式やeラーニング形式でAWS研修を受ける場合は、アカウントとパスワードを紛失しないようにデータ保存しておきましょう。
アカウントに電子テキストが紐づけられているため、アカウントやパスワードを紛失すると、一定期間、テキストが閲覧できない状態となってしまいます。また、オンラインセミナーが受講できないというトラブルも発生しがちです。このようなトラブルを招かないためにも、アカウントとパスワードは大切に保管しておきましょう。
AWS研修のメリット・デメリット
AWS研修を受講すべきか悩んだら、メリット・デメリットを確認してみるとよいでしょう。
ここでは、AWS研修のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
AWS研修を受講するメリットは、AWSテキストで分からない箇所が理解できるようになることです。
AWSの機能に関してテキストに掲載されていても「どのような場面で使用するのか?」とイメージしにくいことがあります。
しかし、AWS研修ではユースケースを紹介してくれるため理解しやすいです。
また、実践に役立つワークショップを体験できたり講師陣に質問できたりするため、AWSに関する理解度を上げられます。
デメリット
AWS研修を受講するデメリットは、費用と時間をかけなければいけないことです。
業務の都合で研修に参加しなければ、振替受講は有償となってしまいます。
そのため、研修日に都合を付けなければいけません。
AWSを習得しようと意欲を持って取り組まなければ、受講費用が無駄になってしまいます。
AWS研修の口コミ・評判
AWS研修を受講した方の口コミや評判には以下のようなものがあり、多くの人がスキルアップできると満足しています。
ここでは、各研修の受講者の口コミ・評判をご紹介します。
トレノケートのAWS認定トレーニング
文系のためITに関しての知識をあまり持っていませんでしたが、基礎編では知らなかった技術について学習できました。
一方的な講義だけでなく、新入社員同士で相互に理解度を確認できるブレークアウトセッションの時間もあり、より理解が深まりました。
また、初めてJavaを学習し、自分が作成したプログラムが動いた時には感動しました。
アシストのAWS研修
実習で操作感を試せない部分や口頭の説明だけではイメージしづらい部分については丁寧にデモを見せていただけたため、とてもイメージがしやすかったです。
受講者目線で考えていただく姿勢がありがたいです。
CTC教育サービス
AWSについて深く学べたことが良かったと感じています。
オンプレミスにて技術を学んでいましたのでバックエンドエンジニアとしての知識は持っていましたが、クラウドに関してどのような理念でどのようにサービスを作っているのか、利用者(クライアント)に対するAWSの考え方やサービスの提供の仕方などは、今後KUSANAGIを様々なユーザに利用して頂くうえでも勉強になる部分がありました。
また、既存のAWSを利用しているクライアント様に対するサービスの向上にも役に立つと確信しています。
AWSトレーニングサービス
わからないと感じたことをすぐに質問できたり、講師の方も疑問を細かく落とし込んで解説してくれたりと、近い距離できめ細かく解説していただきました。
現役エンジニアならではの知識と対応に満足できました。
まとめ
AWS研修とは、Amazon社が提供する200種類以上のクラウドコンピューティングサービスについて学べる講座です。
「コース内容」「講師」「受講形式」「価格」「口コミ・評判」を比較して、目的やスキル、ライフスタイルに見合った研修を選びましょう。
また、この記事では、AWSの概要を始め、おすすめの研修をご紹介しました。
ぜひ、気になったAWS研修があれば参加をしてみてください。