Kotlinは、主にAndroid用アプリの開発に使用されているプログラミング言語です。
そのKotlinを早い段階で使いこなせるようになるには、講座を利用することが大切です。
ただ、どの講座を選べば良いのか、迷ってしまう人も多いでしょう。
そこで、Kotlinの代表的な講座を、それぞれのメリットや口コミなどと一緒に紹介していきます。
Kotlinのプログラミングで求められるスキル
Kotlinのプログラミングで求められるスキルは以下の通りです。
オブジェクト指向の考え方
Kotlinは、オブジェクト指向と呼ばれるタイプのプログラミング言語に分類されます。
オブジェクト指向とは、設計図に当たるクラスなど、プログラミングに使用する要素を、ものとして扱う考え方です。
プログラミングに関して詳しくない人は、その考え方を理解するのが大変です。
しかし、Kotlinを使用する上で、オブジェクト指向は欠かせません。
したがって、基礎として、オブジェクト指向の考え方を身につけることが必要です。
フレームワーク
Kotlinには、プログラミングで活用できるフレームワークが数多く用意されています。
そのフレームワークを使用することで、一からプログラムを作らずに、様々な機能を取り入れられます。
フレームワークを使用するのとしないのとでは、必要となる労力に大きな差が出ます。
したがって、フレームワークを使えるスキルは、身に付けておいたほうが良いでしょう。
Javaを使えるスキル
Kotlinは、プログラミング言語であるJavaと非常に似ています。
そして、Javaと組み合わせて使用することが可能です。
そのため、可能であれば、Javaを使えるスキルを身に付けておいて、Kotlinと組み合わせられるようになっておいたほうが良いでしょう。
少なくとも、KotlinとJavaにはどのような共通点があり、何が違うのかは理解しておくべきです。
Kotlinの代表的な講座を比較
セミナー名 | 社名 | 価格 | 特徴・ポイント | 受講形式 | 開催場所 | 講座時間・回数 | 教材・テキスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Androidアプリコース | テックアカデミー |
| 最終的には、自らが開発したアプリを、Google Playに公開することを目指す内容。 | オンライン | オンライン | 4~16週間 | あり |
プログラミングジャパン | プログラミングジャパン |
| 受講者によって内容を変える、オーダーメイドカリキュラムシステム。 | オンライン形式または対面形式 | オンライン形式または対面形式 | 8~54回 | あり |
Kotlin入門 | ドットインストール | 月額1080円 | 全体的に、Kotlinを使って何かを開発するのではなく、Kotlinの操作方法を学ぶ内容となっているのが特徴。 | 動画視聴 | 動画視聴 | 29回 | ー |
エキスパートコース | 侍エンジニア |
| 完全オーダーメイドによって、受講者に合ったカリキュラムが作られるという特徴。 講座は基本的にオンライン形式で、週1回のレッスンを受け、残りの期間に課題をこなすという流れ。 | オンライン形式 | オンライン形式 | 12~48週間 | あり |
4つの講座を価格で比較した場合、ドットインストールのKotlin入門が最も安いです。
1年間利用したとしても、1万円強のコストで済みます。期間で比較した場合も、ドットインストールのKotlin入門が最も短いです。
ただ、あくまでも基礎的な部分だけであることは覚えておきましょう。
したがって、ある程度高度な内容を学習して、なおかつ短期間で修了するのは、テックアカデミー Androidアプリコースとなります。
テックアカデミー Androidアプリコース
テックアカデミーが提供するAndroidアプリコースは、自らでAndroid用のアプリ開発ができるようになるための講座です。
アプリ開発にはKotlinを使用するため、Kotlinについて学習するために利用することもできます。
最終的には、自らが開発したアプリを、Google Playに公開することを目指す内容です。
そのため、実践的なKotlinの使い方を学びたいという人に向いています。
講座は基本的にオンラインで進み、学習と宿題をこなしていく形です。
そして、プランは4種類用意されていて、それぞれ期間と価格が異なります。
4週間プランは税込み174,900円、8週間プランが229,900円、12週間プランは284,900円、16週間プランは339,900円です。
プログラミングジャパン
プログラミングジャパンは、アプリ開発に特化したプログラミング講座です。
受講者によって内容を変える、オーダーメイドカリキュラムシステムとなっています。
Kotlinを学ぶカリキュラムを作ることも可能です。
そして、事前の相談によって、オンライン形式や対面形式を選択できます。
用意されているコースは複数あり、それぞれ回数が違います。
価格は、8回のシルバーコースが248,000円、24回のゴールドコースが598,000円、54回のプレミアムコースは1,198,000円です。
ドットインストール Kotlin入門
ドットインストールのKotlin入門は、講座が動画としてアーカイブされているものを視聴する内容となっています。
受講に必要な環境の説明や、Kotlinのインストール方法など、基本的な部分から学んでいくことが可能です。
そして、全部で29あるカリキュラムで、基礎から高度な内容までを学べます。
全体的に、Kotlinを使って何かを開発するのではなく、Kotlinの操作方法を学ぶ内容となっているのが特徴です。
講座を受けるためには、月額1080円を支払い、ドットインストールのプレミアム会員になる必要があります。
侍エンジニア エキスパートコース
侍エンジニアが提供するエキスパートコースは、プログラミングエンジニアを目指す人向けのコースです。
完全オーダーメイドによって、受講者に合ったカリキュラムが作られるという特徴があります。
対応できるプログラミング言語は非常に豊富で、その中にはKotlinも含まれます。
そのため、Kotlinを使って、アプリ開発を行うカリキュラムを作成することが可能です。
講座は基本的にオンライン形式で、週1回のレッスンを受け、残りの期間に課題をこなすという流れとなります。
コース内には全部で4つのプランがあり、期間が違います。
12週間プランは594,000円、24週間プランが880,000円、36週間プランは1,089,000円、48週間プランは1,287,000円です。
Kotlinの講座を選ぶ際の注意点
Kotlinの講座には、Kotlinの基礎を学んだり、身に付けたスキルを転職に活用したりするなど、それぞれ異なる目的があります。
その目的が、自らがKotlinを学習する目的に合っていることを重視して、講座を選ばなければなりません。
もし、自らの目的と合っていない講座を選ぶと、時間と費用が無駄になってしまう恐れがあるので注意しましょう。
また、サポート体制を重視して、講座を選ぶことも大切です。
Kotlinは比較的学びやすい言語ですが、人によっては躓いてしまう恐れがあります。
そのような人は、躓いてしまった時にすぐ質問できる講座を選びましょう。
質問できる時間帯や回数は、講座によって異なるので、契約する前にしっかり確認することが重要です。
Kotlin講座のメリットとデメリット
各講座を受けるメリット・デメリットを紹介します。
テックアカデミー Androidアプリコースのメリットとデメリット
パーソナルメンターが付くのが特徴で、週に2回ビデオチャットで相談や質問ができます。
また、チャットサポートも用意されていて、原則として24時間以内に返信される形です。
そのため、挫折してしまうリスクが少なく済むのがメリットです。
ただ、人によっては、選択したプランの期間内に、アプリが完成させられない恐れがあります。
その場合は、追加料金を支払ってサポートを受けなければならないというリスクが、デメリットと言えるでしょう。
プログラミングジャパンのメリットとデメリット
プログラミングジャパンは、カリキュラムをオーダーメイドすることによって、必要な内容だけをしっかり学べるのがメリットです。
また、アプリ開発企業と提携しているという特徴があり、アプリ開発現場への転職サポートを受けたり、アプリ開発企業が必要としているスキルを教えてもらったりすることも可能です。
ただ、カリキュラムの内容が決まっていない分、価格が高めである点が、デメリットと言えるでしょう。
ドットインストール Kotlin入門のメリットとデメリット
講座の動画が細かく区切られていて、短時間で学習を済ませられるのがメリットです。
分からない部分があれば、繰り返し視聴をして、理解度を深めることもできます。
また、序盤は無料で公開されているため、実際に試してみて、自身に合っているかどうかを確かめられるのもメリットです。
ただ、あくまでもアーカイブされている動画を視聴する形なので、質疑応答をすることはできません。
躓いてしまったところがあっても、自らで解決しなければならないのは、デメリットと言えるでしょう。
侍エンジニア エキスパートコースのメリットとデメリット
オーダーメイドのカリキュラムなので、本当に必要な学習だけができるのがメリットです。
Kotlinを基礎から学びたいという人や、スキルアップをしたいという人など、幅広い人に合わせられます。
また、現役エンジニアによるマンツーマンのサポートが受けられるので、挫折してしまうリスクを大幅に減らせるでしょう。
ただ、最も安い12週間プランでも594,000円と、価格が高めに設定されているのがデメリットと言えます。
Kotlin講座の口コミ
次に、各講座に寄せられた口コミを調べてみました。
テックアカデミー Androidアプリコースの口コミ
「独学だと躓きそうな部分でも、メンターに質問できたおかげで理解できた」
「ただ学習するのではなく、アプリ開発という目標があったのが良かった」
「期間が短いことで集中しながら受講できた」
「自らを熱心にサポートしてくれるパーソナルメンターの存在が、モチベーションアップに繋がった」
などの口コミがあります。
プログラミングジャパンの口コミ
「身に付けたスキルによって、スマホアプリを開発する現場に転職できた」
「スムーズに進められるカリキュラムのおかげで、躓くことなく学ぶことができた」
「プログラミングスクールの中で、費用が高めだったのがネックだった」
「自らの生活を理解してくれる講師のサポートを受けられたのが良かった」
のような口コミがあります。
ドットインストールの口コミ
「動画によって学習するため、手順が理解しやすい」
「動画ひとつひとつの長さは短いため、忙しい日にも学習しようという気持ちになる」
「プログラミング初心者でも理解しやすい内容が良い」
といった口コミが多いです。
侍エンジニア エキスパートコースの口コミ
「自分に合ったカリキュラムを作れるのが良い」
「基礎を学ぶよりも高度な学習向きに感じた」
「料金は高めだけれども、それに見合う内容だったと思う」
といった口コミがあります。
目的や学習スタイルに応じて講座を選ぶ
Kotlinを学べる講座の内容は、実践的なものもあれば、基礎を学ぶものもあるなど、それぞれ大きく異なります。
さらに、期間や学習ペースも違うため、自らが何のためにKotlinを学ぶのか、どういったスタンスで学習したいのかを考えた上で、講座を選ぶようにしましょう。