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おすすめのITパスポート講座5選!失敗しない講座選びのポイントも解説

ITの基礎知識を身に着けたい人や、認知度の高い資格を就職に活かしたいと考えている人にぴったりなのが、ITパスポート試験です。
一度取得すればずっと使えますので、就職でも転職でもITの基礎知識を持っていることを証明できます。

難易度はそれほど高くありませんが、試験範囲が広く、要点を絞った効率的な学習が必要です。
そのためたくさんの講座が提供されています。

この記事ではそうした多くの講座のなかから、費用対効果の高いものを厳選して5つお知らせします。
講座選びの参考にしてください。

ITパスポート試験とは

ITパスポート試験とは

ITパスポート試験とは、経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験のひとつです。情報技術に関する基礎知識を問う試験として広く知られています。
難易度はそれほど高くなく、2023年4月度の合格率は51.1%と、2人に1人が合格している計算です。数は少ないですが、小中学生の合格者もいます。
ITパスポート試験の実施者である「情報処理推進機構」のサイトによれば、2022年度の受験者数は約174万人で、そのうち約8割が社会人です。就職や転職のほか、会社の昇給要件や大学の単位取得要件になっていることもあり、学生の受験者もおよそ2割います。10代から40代以上まで幅広く受験されている資格です。
試験範囲は広く「テクノロジ系」「ストラジ系」「マネジメント系」と区分されます。これには、セキュリティやネットワークといったITそのものに関する知識のほか、経営戦略、マーケティング、財務、法務、プロジェクトマネジメントといった領域も含まれます。AIやビッグデータ、IoTといった新しい領域もカバーする必要があります。
試験時間は120分、全100問です。

比較ポイント

難易度は高くないものの試験範囲が広いITパスポート試験には、専用講座の受講が効率的です。
ITパスポート試験を学ぶ講座は、おおよそ1年以内で合格を目指すものがほとんどです。なぜならITパスポート試験はCBT(Computer Based Testing)方式の試験で、随時受験ができるからです。思い立った時にすぐ受講を開始して、早い人なら1ヶ月、平均して4か月ほどで受験しています。
こうした特徴をふまえて、今回はITパスポート試験講座のなかでも、すぐに申し込んで受講を始められるものに絞ってご紹介します。
さらに、講座選びの参考になるように、

  • 価格
  • 受講形式
  • 開催場所
  • 講座時間・回数
  • 教材・テキスト

の5点で比較しました。

価格

多くのITパスポート試験講座は2万円前後で提供されています。
ITの基礎知識を問う試験ということもあって、初学者を対象に開講されているものばかりです。価格にはそうした初学者を対象としたテキストと、動画講義が含まれています。
価格が上がると、これに問題集や模擬試験、質問対応や添削といった学習サポートが付随します。

受講形式

ITパスポート試験は、いつでも受験できる試験ということもあって、すぐに受講を始められるオンライン形式でよく提供されています。
あらかじめ録画された講義動画をスマートフォンや自宅のパソコンで視聴する形です。公式サイトで申し込んですぐに視聴サイトにつながるものもあります。

開催場所

オンライン形式の講座がほとんどですので、開催場所は主に自宅ということになります。
まれに、受講動画を見るためのPCルームを開放しているものもあります。その場合、教室の場所が自宅や職場の近くかどうかや、土日祝日や夜間に開館しているかどうかもチェックするとよいですね。

講座時間・回数

講座時間と回数も大切な比較ポイントです。
ITパスポート試験講座はおおむね20時間前後の講座が多く、1回あたりの講義時間は20分から60分と幅があります。講座によって、少しずつスモールステップで進めてくれるものと、少ない講義回数で1回あたりの講義時間が長いものにわかれます。
通勤・通学のすきま時間に勉強するなら、1回あたりの講義時間が短いものを選ぶとテンポよく学べます。一方、休日にまとまって勉強するつもりなら、1回あたりの講義時間が長くても問題ないですね。
どのような勉強スタイルがご自身に合っているか考えてお選びください。

教材・テキスト

最後の比較ポイントは、教材・テキストです。
新しい技術がどんどん登場する分野なので、各講座は独自教材を開発し、およそ年に1回更新しています。
教材には、テキストが多めのものもあれば、図やイラストをふんだんに取り入れたものもあります。講義動画はほぼすべての講座で提供されています。
無料体験などで実際の教材や講義動画を見て、好みの教材・話し方かどうかを確認してください。

おすすめのITパスポート試験講座比較表

以上の比較ポイントを一覧にしたものが次の表です。

セミナー名社名価格特徴・ポイント受講形式開催場所講座時間・回数教材・テキスト
ITパスポート講座ユーキャン
ユーキャン
21,000円
  • 必要な内容に絞ったシンプルな教材
  • スマホで学べる
  • 本番同様の模擬試験
  • 添削指導と質問サポート
動画配信自宅4か月テキスト込
ITパスポート合格コース【2023年合格目標】スタディング
スタディング
7,920円
  • AIによる学習サポート
  • 講義も問題集もオンライン
  • 2023年リニューアル
  • 合格お祝い制度
動画配信自宅最短2ヶ月テキスト込
ITパスポート合格コースクレアール
クレアール
11,000円
  • 1回あたりの講義時間が短い
  • 質問回数無制限
  • 申込月から1年間視聴可能
動画配信自宅4か月
基本講義 20~40分×63回
総合テスト解説 60分×3回
テキスト込
ITパスポート 合格コース資格の大原
資格の大原
21,000円
(教室通学の場合27,700円)
入学金免除
  • 質問回数無制限
  • 映像通学や教室通学も選べる
動画学習
または通学型
自宅
全国の校舎
4か月
15回
テキスト込
ITパスポート試験対策講座eラーニングコースたのまな
たのまな
18,700円
キャンペーン価格(9,000円)あり
  • 1回あたりの講義時間が長い
  • 質問回数無制限
  • スマートフォン1つで完結
動画配信自宅3ヶ月
80分×12回
テキスト込

ポイントを絞った教材と添削指導で確実に合格!「ユーキャンの通信講座」

ユーキャンの特徴は、幅広い試験範囲から頻出論点だけを絞って作られたシンプルな教材です。
学習量が調整されているので、約4か月で合格を目指せます。また、もし4か月で学習が終わらないときも、6か月までは延長できます。
また、よくある、ただ教材を送付して終わりという講座ではありません。ユーキャンが力を入れている添削(模擬試験2回、修了課題1回)と質問(1日3問まで)も利用可能です。独学では気がつけない自分の弱点を強化して、本番に臨むことができます。
添削や質問サポートがある分、価格としては平均的で安価ではありませんが、分割払いもできますし、教育訓練給付制度の対象にもなっています。教育訓練給付制度については、ご自身が対象者であれば受講料の20%が戻ってきます。

すき間時間に動画講義で効率的に学習!「スタディング」

スタディング(STUDYing)は、完全にスマホで完結できるITパスポート講座を提供しています。
アプリ上ですべての教材や動画を閲覧できるので、通勤や通学、朝活や夜活など、1日10分からでも学習できることを売りにしています。
動画講義に力を入れている点も特徴で、図解と具体例を多く盛り込むことで、文章だけではイメージがしにくいIT用語を初心者にもわかりやすく説明してくれます。2023年にフルリニューアルしているので、最新の試験範囲に対応している点でも安心ですね。
また、非常に安価で、7,920円のなかに、動画講義、WEBテキスト、暗記ツール、スマート問題集、セレクト過去問集、直前対策模試がすべてついています。これに加えて、合格のお祝いとしてAmazonギフト券2,000円分をプレゼントしてもらえる「合格お祝い制度」も行っています。
このほか、AIが理解度にあわせた復習問題をピックアップして知らせてくれるサポートも魅力的です。一度間違えた問題や重要度の高い問題に絞って知識を何度も定着させてくれるので、本番に向けてしっかり弱点を補強できます。

リーズナブルでも質問回数無制限!「クレアール」

クレアールのITパスポート講座は、11,000円とリーズナブルな価格ながら、質問回数が無制限である点が魅力的です。
教材は書籍で届きますが、PDFでも閲覧できます。
講義動画は1回あたり20分~40分と、集中力を保って視聴できるボリュームに調整されています。さらに、動画講義の音声ファイルがダウンロードできるので、通勤・通学中に耳だけで学習することも可能です。
クレアールは講師や教材の内容を細かく公開しています。公式サイトで、担当講師2名の紹介のほか、「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」の各単元がすべて記載されています。「講座を受けたいけれど、どんな内容を学習するんだろう?」という方にはとてもありがたいですね。

通学講座も選べる!「資格の大原」

今回ご紹介している講座はオンラインで提供されているものばかりですが、資格の大原なら通学講座を選ぶこともできます。
通学講座には「映像通学」と「教室通学」があります。
映像通学は映像通学ブースで講座を視聴します。北海道から九州まで、主要都市の校舎を使えるという利点があります。
教室通学の方はリアルタイムで講義を受講します。名古屋校のみの開講です。
もちろん、他のスクールと同様に、自宅で受講する形式の通信講座も開講されています。WEB通信の受講生も、通学生同様に校舎の映像ブースや自習室を利用できるのが他にはない特徴です。
気になる講義内容ですが、各回の最後のミニテストや3回にわたる模擬試験など、インプットだけでなくアウトプットにも目配りした内容です。
また、学習に関する質問は何度でもメール・電話を通じて行えます。

何度でも質問しやすい!短期集中型学習の「たのまな」

ヒューマンアカデミーが運営する「たのまな」の講座は、講師への質問のしやすさが魅力的です。
専用システムからいつでも質問でき、受講期間内なら質問回数に制限はありません。
また、飽きさせない動画づくりに力を入れており、図やイラストを豊富に盛り込むことで、初学者が専門用語をわかりやすく学べるように工夫しています。
2023年に全面リニューアルしたばかりというのも安心ですね。
このほか、就職・転職サポートや、毎月開催される無料のオンラインセミナーを提供しています。
ただし、受講期間は他の講座よりも短めの3ヶ月で、講義回数も12回と少なめです。
「たのまな」の講座は通常延長サポートがついているのですが、ITパスポート試験講座は残念ながらその対象外です。したがって、短期集中で一気に学習したい方におすすめの講座です。

ITパスポート試験講座選びの注意点

ここまで5つの講座をご紹介しましたが、失敗しない講座選びのために、次の点にも注意してください。

視聴環境を確認する

ITパスポート試験講座は動画配信している講座ばかりです。そのため、各社が推奨する視聴環境をご自身が満たしているか、必ず確認してください。
せっかく申し込んだのに動画が見れない、ラーニングシステムが使えない、というのではお金が無駄になってしまいます。
受講前の無料相談の折に担当者に相談し、可能なら動画の視聴も試してください。

学習管理のしやすさを確認する

ITパスポート試験は、ここまでご紹介したように通学講座が少なく、通信講座やオンライン講座での提供がほとんどです。
ある意味「いつでも学習できる」のですが、これは結局、自分で続ける力が必要だということでもあります。
勉強の習慣づけが苦手だと、講座を申し込んだのに、結局受講期間切れになってしまうかもしれません。
過去に通信講座で挫折した経験があるなら、AIによる学習サポートがついている講座や、通学によって学習リズムを作れる講座を選ぶことも考えてみてください。

学びやすく定着しやすい教材を選ぶ

ITパスポート試験講座は、本番では100問を120分で解く必要があります。1問あたり平均2分ということですから、単なる暗記だけではなく、効率的に知識をアウトプットするテクニックも必要になります。
そのため、ミニテストや模擬試験が豊富な講座や、解説が親切な教材を選びましょう。試験問題には計算問題もありますから、計算が苦手な方は、質問対応が手厚い講座を選ぶというのもひとつの手です。
講座選びではつい価格に目が行きがちですが、合格の可能性を高めるサポートなら多少のお金を支払っても損にはなりません。
必ず実際の教材やカリキュラムを確認して、学びやすいかどうか確認しましょう。

ITパスポート試験講座のメリット・デメリット

ITパスポート試験には市販の教材もあります。そうした教材で学習するのと比べて、ITパスポート試験講座を利用するメリット・デメリットはどのようなものでしょうか?

メリット

  • 広範な試験範囲から、頻出論点に絞って学習できる。
  • 独学で崩れがちな学習スケジュールを管理してくれる講座もある。
  • ITパスポート試験合格後のキャリアアップにつながる。就職や転職サポートをしてくれる講座もある。

デメリット

  • 講座によっては受講料が高額になる。
  • 受講時間を選べる分、自己管理能力が試される。
  • 受講期間が決められているので、受講期間内に修了できるよう計画的に進めることが必要。

ITパスポート講座の口コミ

最後に各スクールの口コミを見てみましょう。ユーキャンと資格の大原以外は、公式サイトに口コミが掲載されています。

スタディングの口コミ

「各領域に用意されている問題集と過去問、過去問と同じ系統の問題が本番でも多く出題されたおかげで合格することができました。」
「平日は仕事が忙しく勉強時間が限られてしまうので、隙間時間を有効に使いました。2か月くらいで1発合格出来ました。」
引用:スタディング合格者の声

クレアールの口コミ

「簿記2級を受講してクレアールが合っていると思い、受講。講義の解説がわかりやすくて満足!」
「質問の回数制限がない講座を探していた。過去問のボリュームがあった点が良かった!」
引用:クレアール「受講生の声」

たのまなの口コミ

「社会人なのでストラジ系とマネジメント系はなんとなくイメージできたもののテクノロジ系は全く0からのスタートで聞きなれない言葉ばかりに心折れそうになりましたがなんとか2か月で合格できました。質問すればすぐに丁寧な回答が返ってくるので心強かったです。」
引用:たのまな公式サイト

まとめ

文系でも理系でも、いまやITの知識は必須です。ITパスポート試験の取得を推奨し、資格取得費用を補助する企業も増えました。
ITパスポート試験講座は、たくさんの会社が提供している分、価格競争が起きて比較的安価に提供されています。
ですが価格だけで比較することは危険です。ご自身の学習習慣から考えて、質問対応や添削といったサポートが必要なら、多少価格が高くなってもそうしたサポートを付けた方が合格は近づきます。
ご自分に合った講座を見つけて、ぜひITパスポートを取得してください。