プログラミング言語・Swiftのスキルを身につけるための講座を探している人のために、価格や受講期間、講座や提供しているスクールの特徴、口コミについてまとめました。
また、これらの講座・スクールの比較を行い、講座選びの際の考え方や注意点についても説明します。
Swiftのプログラミングに必要なスキルとは
Swiftの講座の特徴や価格、口コミの話に入る前にまず、Swiftエンジニアに求められるスキルや経験について説明しておきます。
Swift言語は、iPhoneなどのiOSが搭載されたデバイス上で動くアプリを開発するための言語です。
そのため、Swiftエンジニアには、言語自体を理解してコードを書ける能力の他に、アプリが必要とする機能や満たすべき仕様を把握して言語化する能力が求められます。
さらに、統合開発環境であるXcodeを使いこなせることや、アプリのUI、つまり見た目の部分をつくためのフレームワークであるUIkitやSwiftUIを使えることも必要です。
こうしたスキルを身につけるためにも、実際にオリジナルのiOSアプリを自作して一通りの開発工程を学び、App Storeでの公開まで経験しておくとよいでしょう。
Swiftの講座を徹底比較
5つのSwift講座について、価格や特徴をまとめます。
セミナー名 | 社名 | 価格 | 特徴・ポイント | 受講形式 | 開催場所 | 講座時間・回数 | 教材・テキスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
侍エンジニア | 侍エンジニア |
| 専属の講師によるオンラインのマンツーマン指導で、スケジュールを柔軟に組むことができ、いつでもチャットで質問が可能であるなど、充実したサポート体制。 | オンライン | オンライン | 12週間〜48週間 | 提供あり |
iOSアカデミア | iOSアカデミア |
| 教材は受講終了後も無期限で閲覧することが可能です。 チャットのコミュニティにも所属し続けられるので、修了生同士で助け合えます。 | ビデオ通話 | ビデオ通話 | 1ヶ月〜5ヶ月 | 提供あり |
iPhoneアプリコース | Tech Academy |
| カリキュラムには、Swift、Xcodeだけでなく、Git/GitHubによるソースコード管理と、アプリのサーバー側での機能を扱うFirebaseというクラウド型のプラットフォームの学習も含まれている。 | ビデオ通話 | ビデオ通話 | 4週間〜16週間 | 提供あり |
iOSアプリ作成基礎 Swift | RainbowApps | 月額22,000円 | 「iOSアプリ作成基礎 Swift」ではSwiftやiOSアプリ開発の基本を学べる。 | 対面またはオンライン | 札幌市またはオンライン | ー | 提供あり |
Swift講座 | cshool | 2ヶ月 158,400円 | 対面で、4名から8名の少人数体制。 | 対面 | 東京都中央区 | 2ヶ月 | 提供あり |
単純に価格だけを考えると、iOSアカデミアの「お試し基礎学習プラン」が格安です。
ただし、このプランだと、メンターとのビデオ通話が一ヶ月の受講期間の中でたったの1回だけとなってしまいます。
iOSアカデミアの「スマホアプリ副業プラン」以上のプランならビデオ通話は8回以上となり、サポートが充実してきますが、それならTech Academyの方が料金的にはお得です。
カリキュラムが明確で金額的にお得なTech Academyか、サポート期間の延長やチャットグループにずっと在籍することが可能なiOSアカデミアのどちらをとるか、という比較になってきそうです。
また、侍エンジニアは他のスクールに比べて料金が高いのですが、いつでもチャットで質問できることや、現役エンジニアの講師による指導だけでなく、学習コーチやキャリアアドバイザーによるサポートも受けられるという点なども特徴的で、高額なだけあってサービスが充実しています。
RainbowAppsは、サポート等はないようですが、「iOSアプリ作成基礎 Swift」と「iOSアプリ作成実践 Swift」とで、基本から高度な内容までカバーしている点に魅力があります。受講期間は明記されていませんが、それぞれ4ヶ月程度のようなので、割安です。ただし、その分、時間がかかってしまうので、スキル習得を急ぐ人には向きません。
クスール(cshool)の講座は、1回の講義時間も長く、価格も割安です。
ただし、少人数かつ対面の講座であることから、多くの人にとっては受講しにくいことや、対象者としてJSの知識がある人やフロントエンジニアが想定されているので、プログラミング初心者にとってはハードルが高いというネックがあります。
また、RainbowAppsやcshoolのSwift講座には、インターネット上にまだ口コミがほとんどなく、事前情報なしに受講せざるを得ないというリスクもあります。
下記で詳しく紹介していきます。
侍エンジニア
侍エンジニアのカリキュラムは個々人に合わせたオーダーメイドのもので、学習内容としてSwiftによるiOSアプリ開発を希望することで学べます。
受講生がオリジナルの成果物を自作することを重視しているため、実践的な学習が可能です。
講座は、専属の講師によるオンラインのマンツーマン指導で、スケジュールを柔軟に組むことができ、いつでもチャットで質問が可能であるなど、充実したサポート体制となっています。
オーダーメイドのカリキュラムで学べるエキスパートコースの料金プランは下記の通りです。
- 12週間プラン 569,250円
- 24週間プラン 840,950円
- 36週間プラン 1,039,500円
- 48週間プラン 1,227,600円
なお、上記の価格は、5%OFFキャンペーン中のものとなっています。
iOSアカデミア
OSアカデミアは、iOSアプリ開発に特化したオンラインプログラミングスクールで、Swiftを使ったアプリ開発を学べます。
iOSアカデミアの料金プラン・受講期間は次の通りです。
- お試し基礎学習プラン 29,800円 1ヶ月
- スマホアプリ副業プラン 349,800円 3ヶ月
- 未経験エンジニア転職プラン 499,800円 4ヶ月
- フリーランス独立プラン 899,800円 5ヶ月
お試し基礎学習プランは、本来は99,800円ですが、値下げ中となっています。
iOSアカデミアの受講方法は、ビデオ通話によるマンツーマンでのメンタリングです。
学習計画は、受講者それぞれの状況に合わせて作成されます。
Swiftの基礎学習とサンプルアプリ作成による学習の後に、自作のアプリを開発してApp Storeで公開することを目指します。
教材は受講終了後も無期限で閲覧することが可能です。チャットのコミュニティにも所属し続けられるので、修了生同士で助け合えます。
また、期間内に目標達成できなかった場合には、希望すればチャットサポート期間の延長が可能です。
Tech Academy
Tech AcademyのiPhoneアプリコースは、Swiftを学習してiOSアプリを開発できるようになるための講座です。
Tech AcademyのiPhoneアプリコースの料金と期間は次の通りです。
- 4週間プラン 174,900円
- 8週間プラン 229,900円
- 12週間プラン 284,900円
- 16週間プラン 339,900円
講座の実施方法は、週2回のメンターとのマンツーマンのビデオ通話です。
これに加え、毎日チャットによるサポートが受けられます。
さらに、課題のレビューを回数無制限で行ってもらえます。
Tech AcademyのiPhoneアプリコースでは、3つのデモアプリの作成による開発手法の学習と、1つのオリジナルアプリの制作およびApp Storeへの公開を目標としています。
また、カリキュラムには、Swift、Xcodeだけでなく、Git/GitHubによるソースコード管理と、アプリのサーバー側での機能を扱うFirebaseというクラウド型のプラットフォームの学習も含まれていることが明示されています。
RainbowApps
RainbowAppsというプログラミングスクールでは、「iOSアプリ作成基礎 Swift」と「iOSアプリ作成実践 Swift」という2つの講座が開講されています。
どちらも、月額22,000円です。
札幌市での最低1名からのグループコース、またはオンラインマンツーマンのコースとなっています。
「iOSアプリ作成基礎 Swift」ではSwiftやiOSアプリ開発の基本を学び、「iOSアプリ作成実践 Swift」では外部ライブラリの利用やFirebaseによるSNSとの連携など、より高度なスキルを学びます。
cshool
東京都中央区にあるWebデザインとプログラミングの教室であるcshool(クスール)のSwift講座では、iPhoneアプリの開発が学べます。
対面で、4名から8名の少人数体制となっています。
料金と期間は次の通りです。
- 2ヶ月 158,400円
週1回で合計8回の、約2ヶ月間の講座です。しかも1回あたり5時間と、ボリュームがあります。
Swiftの講座選びの注意点
講座選びで失敗しないために、注意すべき点を考えてみましょう。
まず、なるべく自分のライフスタイルや学習ペースに合っているものを探すべきです。
そうでなければ、途中で続けるのが難しくなってしまいます。
また、Swiftを仕事で使えるスキルとして身につけるためには、実際に手を動かしてプログラミングを行いアプリ開発まで行けるようなカリキュラムになっていることが必須です。
さらに、口コミ・評判などから判断しての信頼感、転職・就職関係も含めたサポート体制が充実しているかといった点もチェックしましょう。
こうした様々な要素を総合的に考えた上で、自分にとって魅力的な特徴を持つ講座で、支払える価格のものを選びます。
ちなみに今回紹介したスクールはすべて、講師は現役エンジニアであると明示されているので、その点は心配が少ないと言えそうです。
Swiftの講座メリット・デメリット
プログラミングのスキルを身につける目的でSwiftの講座を受講することのメリット・デメリットについて確認しておきましょう。
Swiftのメリットとしてはまず、コードが読みやすく書き方がシンプルであるため、学習しやすいという点があります。
安全性が高い、処理が速いという特徴もあります。
さらに、iOSアプリ開発は一案件の価格が比較的高い仕事なので、Swiftエンジニアは高収入になる可能性が高いです。
Swiftにはいくつかデメリットもあります。
SwiftはiOSに特化しているため、Androidアプリの開発には使えません。
また、SwiftによるiOSアプリ開発はXcodeで行うため、MacOSのPCが必要となります。
さらに、Swiftは比較的新しく歴史が浅い言語であるため、日本語の情報が見つかりにくいとも言われます。
もしもSwiftを選択することに不安を感じる場合は一度、SwiftやiOS開発の現状についての現役エンジニアによる口コミなどもチェックしておくとよいでしょう。
Swiftの講座の口コミ
上記で紹介したSwift講座の口コミを調査し、要点をまとめてみます。
まずは、侍エンジニアでのSwiftによるアプリ開発の受講に関する口コミです。
侍エンジニアの特徴であるオーダーメイドカリキュラムのおかげで開発がしやすかったという声がありました。
現役のiOSエンジニアから教わることができるので、独りでやるよりも速く開発ができるという感想もあります。
ただ、手厚いサービスが受けられる一方で、どうしても他のスクールの講座に比べると価格が高いと感じられてしまうようです。
次に、iOSアカデミアの口コミについてです。
エンジニア未経験からでもiOSエンジニアになることができたという声が複数ありました。
定期的なメンタリングと丁寧な質問対応があり、開発するアプリの着想段階から最終的なアプリの公開まで充実したサポートを受けることができるようです。
ややネガティブな口コミとしては、受講後すぐにiOSアプリ開発の仕事ができるようになるわけではないというものや、自身の学習の進度が遅くて心配になるというものがありました。学習計画は受講者自身のペースに合わせるため、こういったことも起き得るのでしょうね。
続いてTech AcademyのiPhoneアプリコースの口コミです。
口コミでは、実際にアプリを完成できたことへの喜びの声や、転職活動でのアピールに使えたという声がありました。
質問に対するメンターからの返信の早さやクオリティを評価するコメントも見られます。
ややネガティブな口コミとしては、途中から難易度がかなり上がるというものがありました。
RainbowAppsとcshoolのSwift講座に関しては、口コミを得られませんでした。
【まとめ】Swift講座の特徴・価格の比較と口コミ調査
プログラミング言語・Swiftを学べる講座の情報をまとめ、価格・特徴の比較や口コミ調査を行いました。
オンライン受講の形式の講座として、侍エンジニア、 iOSアカデミア、 Tech Academyを、対面形式の講座として、RainbowAppsとcshoolを紹介しました。
講座選びの際は、就職・転職なども含め、どこまでのサポートが必要か、どのくらいの期間で目標達成したいのか、といった自身のニーズを考えた上で、適切なものを選択するようにしましょう。