韓国ドラマやK-POP、韓流グルメといった韓国の文化に触れる機会が多い時代、韓国語を勉強したいと考えている人もいることでしょう。
この記事では、韓国語をこれから勉強したい初心者にぴったりの学習方法や、おすすめの韓国語講座の情報をご紹介します。
韓国語の成り立ち
韓国語を学ぶにあたっては、まず韓国語の成り立ちについての知識を身に着けておくとよいでしょう。
韓国語は、日本語やツングース語、モンゴル語、チュルク語、と同じアルタイ語族に分類されます。
アルタイ語は、トランスユーラシア語とも呼ばれ、ユーラシア大陸を移動して暮らしていた遊牧民が広めたと推測されています。
古代韓国語については、新羅王国の言語を反映したものと推測されますが、まだ文字が発達していない時代だったため、詳しい歴史について書き記したものは残されていません。中世韓国語の初期においては、中国から伝わった文字である漢字を借りて書物が記されていました。
現代の韓国語でも使われるハングル文字は、中世韓国語の時代にあたる1443年に誕生しました。ハングル文字を作ったのは、朝鮮王朝の4代目の王である세종대완(セジョンデワン/世宗大王)です。
1443年に完成したハングル文字は、その後3年間という試行期間を経て、1446年10月に、「훈민정음(フンミンジョンウㇺ/訓民正音)」の名で公布されました。
その後、一般市民には広く普及したハングル文字ですが、公的な文書で使われるようになったのは、およそ450年後の1984年のことでした。
なお、ハングルという呼び方をするようになったのは、1913年以降で、朝鮮の国語学者であった周時経(ジュ・シキョン)が名付けたと言われています。
韓国語を話せる人はどのくらいいるのか
韓国語は、主に大韓民国と朝鮮民主主義共和国という朝鮮半島にある2つの国で使われている言語です。
また、朝鮮半島の2つの国以外にも、中国や日本、ロシアなど世界各国に韓国語を母語とする人がいて、世界中で7720万人に上る人が韓国語を日常的に使って生活しています。
世界中で使われている言語の中で、韓国語が13番目に多く使われている言語にあたります。
日本国内に関しては、朝鮮半島にルーツがある在留韓国・朝鮮人が2023年時点で約44万人いて、多くの人が韓国語を話して日常生活を送っています。
人口が多く、日本との関係が深い中国語も注目を集めています。以下の記事にて詳しく解説しておりますのでご参考にしてください。
韓国語はどのくらいで習得できるのか
韓国語を学びたいと考えている場合、韓国語はどのくらいで習得できるのかを知っておきたいという人も多いはずです。
日本人にとって学習しやすい言語
韓国語は、日本語と同じアルタイ語族に属し、日本語と文法的な類似性が認められる言語です。そのため、日本人にとっては、外国語のなかでは比較的学習しやすい言語とされています。
例えば、語順に関しては、目的語の次に述語が来るという語順が同じです。
文法的に日本語と近い部分が多い韓国語は、数ヶ月程度である程度理解できるようになるケースも少なくありません。
一日に数時間程度のまとまった学習時間を確保すれば、半年ぐらいで韓国語を習得できるようになるでしょう。毎日短時間でもコツコツを学習を積めば、一年程度で韓国語がマスターできます。
ハングル文字は構造を理解すれば覚えやすい
また、韓国語特有のハングル文字が、構造を理解すると覚えやすいという点も、韓国語が早期習得しやすいと言われる理由として挙げられます。
ハングル文字は母音と子音を組み合わせた構造になっていて、その基本は、6つの母音字母、9つの子音字母で成り立っています。
基本をしっかり押さえた上で、派生的な音を覚えると、効率よく短期間でハングル文字を習得可能です。
韓国語を習得できるまでに掛かる時間には個人差がありますが、英語学習で外国語の習得に対して苦手意識を抱いている人でも、韓国語であれば習得しやすいというケースもみられます。
韓国旅行をする、韓国ドラマが字幕なしでも理解できるようになる、といった目的を持って集中的に学習に取り組めば、1年ぐらいでかなりのレベルまで達することができるでしょう。
韓国語を学ぶにはどうすればいい?
では、実際に韓国語を学ぶには、どのような方法で学習をすればよいのでしょうか。
まずハングル文字の習得から始める
語学学習においては、文字、文法、単語の3つの要素を理解することが大事なポイントとなります。
韓国語の学習では、まずハングル文字の習得からスタートさせるのがおすすめです。ハングル文字については、インターネット上でも基本的な構造に関する情報を収集したり、一覧表を確認したりできますので、まずは手軽なネットを活用してハングルに触れてみるとよいでしょう。
ハングル文字がある程度理解できるようになったら、自分の名前をハングル文字で書くことに挑戦してみてください。
自分の名前が韓国語で書けるようになると、韓国語を身近に感じることができるはずです。
テキストの購入や韓国語講座を受講
さらに韓国語の学習を進めるにあたっては、韓国語学習用のテキストを購入したり、韓国語講座を受講したりして、韓国語を習得するのがおすすめです。
韓国語講座を受講すれば、テキストを活用して体型的な学習が進めやすく、効率的に学習をしやすいでしょう。
韓国文化に触れるようにする
また、韓国ドラマや韓国映画を観る、K-POPを聴くなどして、積極的に韓国文化に触れるようにすると、ヒアリング力が強化できます。
好きな韓国ドラマのセリフやK-POPの歌詞を覚えれば、自然に語彙力もアップします。
テキストとは違って、実際に使われているリアルな韓国語に触れられるのは、韓国系の動画や音楽を取り入れて学習をするメリットです。
初心者向け韓国語講座3選
韓国語を初めて学習する人におすすめの韓国語講座を3つ厳選してお伝えします。
セミナー名 | 社名 | 価格 | 特徴・ポイント | 受講形式 | 開催場所 | 講座時間・回数 | 教材・テキスト |
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オンライン韓国語講座 | Berilitz | 要問い合わせ | 受講生専用サイトで簡単に予約・キャンセルが可能。オンライン専用画面で、過去のレッスンを再生することも可能です。 | オンライン | オンライン | 3ヶ月〜 | ー |
はじめての韓国語講座 | ユーキャン | 2,980円/月 | 「読む/書く/聞く/話す」力をバランスよく体系的に学べるカリキュラムで、はじめてでも着実に上達できます。 | 通信 | 通信 | 10回 | あり |
ECCオンライン韓国語 | ECC | 8,360円〜 | すべてのレッスンをネイティブ講師が担当。オリジナルテキストは韓国カルチャーを学べるトピックスが充実しています。 | オンライン | オンライン | 月2回〜 | あり |
韓国語講座①:Berlitz オンライン韓国語講座
最初にご紹介するのは、Berlitzのオンライン韓国語教室です。
マンツーマンコースか、少人数コースを選択して受講できるため、自分に合ったスタイルで学習がしやすいのが魅力です。
受講のカリキュラムに関しては、担当講師が受講者のレベルに合った内容を考えて提案してくれ、ゼロから学習をスタートしたいという人でも安心して受講できます。
K-POPを題材にしたレッスンも受講できるので、モチベーションを高めながら、積極的に学習に取り組みやすいでしょう。
韓国語講座②:ユーキャン はじめての韓国語講座
次にご紹介するのは、通信教育大手のユーキャンの「はじめての韓国語」講座です。
3ヶ月という短期間の受講で、韓国語の初歩をばっちりマスターできる内容になっています。
メインテキスト3冊に加えて、旅行にも便利な丸ごと使えるフレーズBOOKや、ハングル文字をしっかり覚えられるハングル一覧ポスターといった副教材もセットで届きます。
動画講座を視聴して、隙間時間を活用して学習が行えるため、自分のペースで学習をしたいという人にぴったりです。
韓国語講座③:ECCオンライン韓国語
最後におすすめするのが、ECCオンライン韓国語です。月に2回のペースでレッスンを受講して学習ができるところや、ネイティブの韓国人講師から教えてもらえるところが特徴です。
体型的な学習ができるオリジナルのテキストや、学習内容を定着させられるチェックテストを使って、効率よく韓国語が習得できるおすすめ講座です。
韓国語が活躍する場所
韓国語が習得できると、どのような場所で活用できるのでしょうか。
まず、韓国語が分かると、韓国旅行を存分に楽しみやすくなります。
また、韓国発の動画や音楽を鑑賞したり、韓国の食材や化粧品を購入したりする際にも、韓国語の知識が役立ちます。
韓国語のスキルを仕事に生かすことも可能です。日常会程度の初級レベルの韓国語ができれば、韓国から訪日する人を接遇するホテルや旅館、免税店などの勤務で活用できます。
よりスキルアップすれば、貿易事務や翻訳業として業務を行うにあたって、韓国語のスキルを生かすこともできるでしょう。
近年の医療現場では、日本語を満足に使えない人と意思疎通をするために、通訳が必要になることがあり医療通訳が脚光を浴びています。詳しくは以下の記事をご参照ください。
韓国語講座について まとめ
韓国語に興味を持つ人が増えるなかで、初心者向けの韓国語講座を開設するスクールも多くなっています。
初めて韓国語を学習する際におすすめの講座としては、Berlitzのオンライン韓国語教室、ユーキャンのはじめての韓国語講座、ECCオンライン韓国語が挙げられます。