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【2025】IJCADとAutoCADの違い!互換性や選び方も解説

CAD設計において、IJCADとAutoCADは代表的なソフトウェアです。両者には類似点もありますが、さまざまな違いも存在します。

そこで、本記事ではIJCADとAutoCADの特徴、違い、選び方について解説します。具体的にはコスト、機能、互換性など、幅広な観点から両ソフトを比較していきます。CADソフトの選び方に迷っている場合は、ぜひ参考にしてください。

IJCADとは

IJCADは、国産の2次元汎用CADソフトウェアです。インテリジャパン株式会社が開発しています。AutoCADに慣れた人でも違和感なく使えるのが特徴で、中小企業から大手企業まで幅広く導入されています。
以下の表で、IJCADの特徴をまとめました。

項目内容
できること
  • 2D図面作成
  • 編集
  • 印刷
メリット
  • コスト削減
  • 操作性の類似性
  • 多様な出力形式
デメリット
  • 3D機能の制限
  • 情報量の少なさ
  • 処理速度の若干の遅さ

IJCADは、基本的な2DCAD機能を備えており、図面の作成や編集、寸法の追加などが可能です。また、レイヤー管理や図面の印刷機能も搭載しています。そのため、使いやすさと機能性のバランスが取れたソフトウェアといえるでしょう。

なお、IJCADを含むCADにおいて便利な使い方について、次の記事で詳しくまとめているので、あわせてご覧ください。

CADの便利な使い方5選!基本から応用の用途を解説

また、IJCADについて学びたいときは「IJCAD基礎セミナー」を受講しましょう。IJCAD基礎セミナー」は、未経験の方でも短期間で2DCADについて網羅的に学べるセミナーで、図面操作や初期設定から高度な図面作成まで学習できます。

会場だけではなくライブウェビナーやeラーニングでの受講も可能であり、お住まいの地域に関係なく受講可能です。IJCADについて、効率的に学びたいときは、ぜひ「IJCAD基礎セミナー」を受けてみてください。

AutoCADとは

AutoCADとは

AutoCADは、建築や機械設計などの分野で広く使われる2Dや3の CADソフトウェアです。Autodesk社が開発し、業界標準として長年の実績があります。

特に高精度な図面作成や3Dモデリングが可能で、多くのプロフェッショナルに選ばれています。以下の表で、AutoCADの特徴をまとめました。

項目内容
できること
  • 2D/3D設計
  • 図面作成
  • 3Dレンダリング
  • データ共有
メリット
  • 高精度
  • 豊富な機能
  • 業界標準
  • 幅広い互換性
デメリット
  • 高価格
  • 複雑な操作性
  • 高スペックPCが必要

AutoCADは高機能なツールですが、高価格や学習の難しさが課題です。そのため、用途や予算に応じて代替ソフトを選ぶ人もいるでしょう。

なお、AutoCAD基礎セミナー講習」は、短期間でAutoCADの操作や図面作成について学べます。未経験からでも2DCADについて理解できる内容となっています。会場での受講のほかにも、ライブウェブナーやeラーニングで学ぶことも可能です。

AutoCADについて学びたい場合は、ぜひ「AutoCAD基礎セミナー講習」を受講してみてください。

AutoCADに似たソフト一覧

AutoCADの代替となるソフトウェアをいくつか紹介します。それぞれに特徴があり、用途に応じて選択できます。

ソフト名特徴
BricsCAD
  • AutoCADと操作感が似ている
  • 低価格
FreeCAD
  • オープンソースで無料
  • 3Dモデリングに強い
DraftSight
  • 2D設計に特化
  • 低価格で導入しやすい
SketchUp
  • 直感的な操作性
  • 3D建築設計向け
Fusion 360
  • クラウドベース
  • 3D設計/解析/製造に対応

これらのソフトは、AutoCADの代替として人気があります。ただし、予算や必要な機能に応じて、最適なものを選びましょう。

なお、BricsCADについて学びたい場合は、「BricsCAD基礎セミナー講習」を受講してみてはどうでしょうか。「BricsCAD基礎セミナー講習」は、BricsCADの図面操作や初期設定から高度な図面作成までを短期間で学べるセミナーです。

CAD初心者でも受講でき、会場やライブウェブナー、eラーニングから学習方法を選べます。BricsCADについて、スキルの習得を目指す場合は、「BricsCAD基礎セミナー講習」の受講を検討してみましょう。

IJCADとAutoCADの違い

IJCADとAutoCADの違い

IJCADとAutoCADは、どちらも2Dや3DのCADソフトウェアですが違いも多いです。

項目IJCADAutoCAD
シェア国内トップシェア
※AutoCAD互換ソフトとして
世界的に高いシェア
使い方・基本操作 AutoCADに類似業界標準
インターフェイス AutoCADに類似独自のUI
データ形式・拡張性
  • DWG互換
  • 拡張性あり
  • 独自形式
  • 高い拡張性
価格比較的安価高価
著作権インテリジャパンAutodesk

それぞれの項目について、違いを詳しく見ていきましょう。

シェアの違い

IJCADは、AutoCAD互換ソフトとして国内市場でトップシェアを誇ります。AutoCADは長年の実績があり、多くの業界で事実上の標準となっています。

特徴 IJCADAutoCAD
市場シェア国内トップ
※AutoCAD互換ソフトとして
世界的に高い
主な利用者
  • 中小企業
  • 個人事業主
  • 大手企業
  • 国際プロジェクト
戦略 日本市場特化グローバル展開

使い方・基本操作の違い

IJCADはAutoCADとの互換性を重視して開発されているため、基本操作はほぼ同じです。AutoCADは豊富な機能を持つので、習熟に時間がかかる場合があります。

特徴IJCADAutoCAD
操作性 AutoCADに類似業界標準
学習コスト低い比較的高い
機能の豊富さ基本機能中心豊富な機能

使い方や操作性については、無料期間を活用して体験することをおすすめします。次の記事では、AutoCADの体験版について、解説しています。ダウンロード方法などを確認して、体験してみてください。

【2025】AutoCAD体験版は無料?ダウンロードする方法と注意点を解説

インターフェイスの違い

IJCADは馴染みやすいインターフェイスが特徴です。AutoCADは最新技術を積極的に取り入れ、ユーザーの使いやすさの向上に努めています。

特徴 IJCADAutoCAD
UI設計 AutoCADに類似独自のUI
最新技術基本機能重視AI機能など積極導入
使いやすさ 馴染みやすい高機能で進化し続ける

 データ形式・拡張性の違い

IJCADはAutoCADのDWG形式と高い互換性を持っています。AutoCADは豊富なプラグインや開発ツールにより、高い拡張性があります。

特徴IJCADAutoCAD
互換性DWG形式と高互換独自のDWG形式(標準)
拡張機能API開発キット提供豊富なプラグイン
サードパーティ対応 限定的膨大な数のアプリケーション

 価格の違い

IJCADは初期投資を抑えられるため、導入のハードルが低いです。AutoCADは高機能な点もあり、価格も高めですが長期的な投資として捉えられています。

特徴IJCADAutoCAD
価格帯比較的安価
※年額29,700円~
高価
※年額71,500円~
ライセンス形態サブスクリプションサブスクリプション
初期投資低い高い

参考:IJCAD「製品・価格」
参考:AUTODESK

著作権の違い

著作権に関してIJCADとAutoCADでは、特徴に違いがあります。

IJCADの著作権はインテリジャパン株式会社に帰属しています。同社は他社の特許・意匠権および著作権に抵触しないよう、特許事務所と相談・調査しながら製品開発を行っています。

一方、AutoCADの著作権はAutodesk社が保有しています。Autodeskは自社の知的財産権を積極的に保護し、無許可での使用に対して法的措置を講じる姿勢を示しています。

特徴IJCADAutoCAD
著作権所有者インテリジャパン株式会社Autodesk社
法的保護著作権法で保護著作権法および商標法で保護
知的財産権の扱い特許・意匠権・著作権に配慮厳格な知的財産権保護

参考:IJCAD
参考:AUTODESK

IJCADとAutoCADの互換性

IJCADとAutoCADの互換性

IJCADとAutoCADは高い互換性を持っています。主な互換性のポイントは以下の通りです。

  • ファイル形式(DWG、DXF)の互換性
  • コマンド体系の類似性
  • インターフェースの類似性
  • 基本的な機能の互換性

IJCADとAutoCADでは、DWGやDXFといった一般的なCADファイル形式を問題なく扱えます。また、操作感もAutoCADに非常に近いため、乗り換えの際の学習コストが低くなります。コマンドやショートカットキーの多くが共通しているのも特徴的ですが、完全に同一というわけではありません。

なお、高度な機能や最新の機能については、互換性が低い場合もあります。特に3D機能や専門的なツールセットについては、注意が必要でしょう。

IJCADとAutoCADの選び方

IJCADとAutoCADの選び方

IJCADとAutoCADでどちらを選ぶか迷った際は、次の視点で検討してみましょう。

  1. コスト削減を重視する場合はIJCAD
  2. 基本的な2Dや3DのCAD機能で十分な場合はIJCAD
  3. 業界標準のソフトウェアを使用したい場合はAutoCAD
  4. 高度なカスタマイズや拡張機能が必要な場合はAutoCAD
  5. 専門分野に特化した機能を求める場合はAutoCAD

以上のように、使用目的に応じて選ぶことがポイントです。

コスト削減を重視する場合はIJCAD

IJCADは、AutoCADと比較して安価です。永久ライセンスの提供が終了し、サブスクリプションに移行しましたが、AutoCADよりも低コストで利用できます。そのため、特に中小企業や個人事業主にとってはメリットでしょう。また、初期投資を抑えたい場合や多数のライセンスが必要な場合にもIJCADが適しています。

基本的な2Dや3DのCAD機能で十分な場合はIJCAD

IJCADは、一般的な2Dや3DのCAD作業に必要な機能を備えています。図面作成や編集、簡単な3Dモデリングなど、基本的なCAD作業をカバーしています。

また、AutoCADユーザーにとっても操作感が似ているため、スムーズに移行できます。よって、高度な機能や専門的なツールが不要な場合は、IJCADで十分対応できるでしょう。

IJCADについて、基本操作から図面作製まで学びたい場合は、「IJCAD基礎セミナー」がおすすめです。未経験からでも短期間で2DCADについて理解できます。受講後はIJCAを実務レベルで使えるようになります。

ライブウェビナーやeラーニングなどの受講形式もあるため、いつでもどこも学べる点もメリットです。IJCADを習得したい場合は、ぜひ「IJCAD基礎セミナー」を受講してください。

業界標準のソフトウェアを使用したい場合はAutoCAD

AutoCADは、長年にわたり業界標準として使用されてきました。先述のとおり、大手企業や国際的なプロジェクトでは、AutoCADが求められる場合が多いです。

また、他社とのデータ交換や協業を重視する場合、AutoCADを選択するのが安全です。就職や転職を考える際にも、AutoCADのスキルは有利に働くでしょう。

高度なカスタマイズや拡張機能が必要な場合はAutoCAD

AutoCADは、豊富なカスタマイズオプションと拡張機能を提供しています。具体的には、APIを使用した独自のプログラム開発や多数のサードパーティ製アプリケーションの利用が可能です。

そのため、特定の業務に合わせてCAD環境を最適化したい場合や複雑な自動化を行いたい場合は、AutoCADが適しています。

なお、AutoCADで高度な機能を活用して図面作成ができるスキルを習得したい場合は、「AutoCAD基礎セミナー講習」を受講してみてください。高度な図面作成やビューポートの作成など、実践で活かせる内容を学べます。

実践に即した課題でトレーニングできる点も特徴です。効率的に高度な機能について学びたいときは、「AutoCAD基礎セミナー講習」を受講してみてはいかがでしょうか。

専門分野に特化した機能を求める場合はAutoCAD

AutoCADは、建築、機械設計、電気設計など、さまざまな専門分野向けのツールセットを提供しています。これらのツールセットには、業界固有の規格や計算機能が含まれており、専門的な作業を効率化できます。

たとえば、建築設計では壁や柱の自動生成、MEP(機械・電気・配管)設計ではダクトや配管の自動ルーティングなどが可能です。このように、高度な専門機能が必要な場合は、AutoCADの利用が適しています。

なお、建築設計における3DCADのスキルを身につけたい場合は、「BIM・建築 3DCAD Revitセミナー講習」の受講もおすすめです。初心者でもBIM・3DCADについて短期間で理解できる内容となっています。

受講後はRevitを業務で利用できるようになる点が魅力です。また、BIMの導入を検討している場合にもおすすめのセミナーになります。BIMやRevitをマスターしたい場合は、ぜひ「BIM・建築 3DCAD Revitセミナー講習」を受講してください。

IJCADとAutoCADの違いまとめ

IJCADとAutoCADは、それぞれに長所と短所があります。IJCADはコスト面で優れ、基本的なCAD機能を求めるユーザーに適しています。一方、AutoCADは高度な機能と拡張性を持ち、専門的な用途に強みがあります。

選択の際は、予算、必要な機能、業界での標準、将来の拡張性などを考慮しましょう。また、体験版を利用して実際の使用感を確かめることもポイントです。自社のニーズに最適なCADソフトを選ぶことで、業務効率の向上につながるでしょう。