初心者から漫画を描いてみたい場合、通信講座で学ぶ方法があります。
本記事では、おすすめの漫画の通信講座の比較・口コミ紹介とともに、漫画を描くために必要なスキルや通信講座を利用するメリット・デメリット、注意点なども解説します。
漫画に必要なスキルとは
まずは、漫画を描くために必要な主なスキルを見ていきましょう。
画力
漫画家になるためには基本的な画力は不可欠です。どのような絵柄が書ければ人気が出るなどの明確な決まりはありません。
きれいな絵柄が受ける場合もあれば、ワイルドで躍動感のある絵柄が受ける場合もあるでしょう。
しかし、読者が読みやすいよう、デッサンがしっかりしているなど、基礎力は備えている必要があります。
基本的な画力をベースに、自分らしさを表現していくことが重要です。
想像力
漫画家には想像力も欠かせません。漫画家の多くは漫画の原作も作画も自分1人で行っています。
読者がどんどん続きを読みたくなるような、興味を大きく引けるストーリーを自分で考える必要があります。
オリジナリティやエンターテインメント性にあふれた魅力的なストーリーを想像する力が求められます。
スケジュール管理能力
漫画家の仕事で重要なのがスケジュール管理です。多くの漫画家は雑誌・ネットなどの媒体に連載を持っています。
そしてその媒体の発売や更新に合わせて作品を公開できるよう、漫画を完成させなければいけません。
そのため、ネーム・下書き・ペン入れなどの工程をそれぞれいつまで完了させるか、細かくスケジュール管理をする力が必要です。
体力
漫画は机に向かって行う作業が多いものの、非常に体力を要します。
長時間机に座り、作業をし続けるのは容易ではありません。
また、作業スケジュールが押している場合は、徹夜で作業を進めるなどイレギュラーな対応も求められます。
このように、ときに厳しい作業をこなすため、生活リズムが不規則になりがちでも元気に過ごす体力が不可欠です。
コミュニケーション能力
漫画は自分1人でつくり上げるものではありません。出版社の担当さんとさまざまな話し合いをしながら、作品を完成させていきます。
また、実際の作画作業においては、アシスタントさんを雇って一緒に作業を行うこともあります。
漫画づくりに一緒に携わってくれる人達としっかり連携するため、コミュニケーション能力も必要です。
漫画の通信講座を徹底比較
ここからは、おすすめの漫画の通信講座を紹介するとともに、その特徴や価格などを徹底比較します。
セミナー名 | 社名 | 価格 | 特徴・ポイント | 受講形式 | 開催場所 | 講座時間・回数 | 教材・テキスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
デジタルイラスト講座 | ユーキャン | ペンタブ付きコース:44,000円 ペンタブなしコース:35,000円 | テキストに沿って、デジタルイラストを描く基本的な方法の他、デジタルで漫画を描く作業などについて学べます。 | 通信 | 通信 | 5ヶ月 | あり |
マンガ描き方通信講座 | ヒューマンアカデミー | 本講座のみ:270,000円 液晶タプレット付き:307,000~343,000円 | 漫画の基本的な描き方とクリップスタジオ(ペイント・漫画原稿制作ソフト)を使った作画の仕方を学べるので、デジタルで漫画を描きたい場合に適しているでしょう。 | 通信 | 通信 | 10ヶ月 | あり |
日本マンガ塾 通信コース | 日本マンガ塾 | 月謝18,000円 | こちらの専門学校は人気漫画家を多数輩出しており、実績が非常に豊富。デビューを果たした卒業生も大勢いるので、漫画の仕事を目指している人に向いた通信講座と言えます。 | 通信 | 通信 | ー | あり |
マンガ通信講座 | amps | 39,800円 | 手頃に漫画を学べることが大きな魅力。テキストをベースに進める形式で、プロの講師による添削指導も受けられます。 | 通信 | 通信 | 10回 | あり |
デジタルイラスト講座(ユーキャン)
通信講座の大手、ユーキャンではデジタルイラスト作成に関する講座を設けています。
アナログで作成する漫画の他、最近はデジタル作画の漫画も多く見られます。
こちらのデジタルイラスト講座では、テキストに沿って、デジタルイラストを描く基本的な方法の他、デジタルで漫画を描く作業などについて学べます。
漫画の描き方について特化した内容ではありませんが、デジタルで漫画を描きたい人には欠かせないスキルが身に付けられるでしょう。
価格はペンタブ付きコースが44,000円(税込)、ペンタブなしコースが35,000円(税込)です。
マンガ描き方通信講座(ヒューマンアカデミー)
通信講座や専門スクールを運営する老舗企業、ヒューマンアカデミーで用意している漫画の通信講座です。
漫画の基本的な描き方とクリップスタジオ(ペイント・漫画原稿制作ソフト)を使った作画の仕方を学べるので、デジタルで漫画を描きたい場合に適しているでしょう。
e-ラーニングであるため、ネット環境さえあればどこでも受講できることも魅力です。
なお、プロの手元を映した動画など、実際に漫画を仕事としている人のスキルも学べます。
価格は本講座のみが270,000円(税込)、液晶タプレット付きが307,000~343,000円(税込)です。
日本マンガ塾 通信コース(日本マンガ塾)
全国各地に校舎を持つマンガの専門学校が設置している通信講座のコースです。
こちらの専門学校は人気漫画家を多数輩出しており、実績が非常に豊富。
デビューを果たした卒業生も大勢いるので、漫画の仕事を目指している人に向いた通信講座と言えます。
課題とDVDを使用しながら受講するスタイルです。
キャラの描き方や演出の種類、コマ割りの仕方、トーンの使い方など、漫画に欠かせないスキルを幅広に学べます。
価格は月謝が18,000円(税込)、画材のスターターキットが10,000円~(税込)です。
マンガ通信講座(amps)
サブカルの聖地の1つとして知られる中野にある、アニメ・マンガ・イラストの学校です。
漫画について学ぶカリキュラムを通信講座用にカスタムした内容で、漫画制作の基礎を総合的に学習できます。
価格は39,800円、講座は全10回構成と、手頃に漫画を学べることが大きな魅力。
テキストをベースに進める形式で、プロの講師による添削指導も受けられます。
漫画の通信講座選びの注意点
漫画の通信講座を選ぶ際に気を付けたいのは、講座を受講したからといってすぐ漫画家になれるとは限らないことを理解した上で講座選びをすることです。
通信講座の中には、受講して知識やスキルを身に付ければ資格取得などができるものもあります。そしてそのままスキルを活かし、仕事にできるものも少なくないでしょう。
しかし、漫画は基本的なスキルがあれば誰でも売れるわけではありません。
漫画の通信講座で学べるのは、漫画家を目指すうえで欠かせないスキルです。
漫画を仕事にしたいなら、通信講座で身に付けたスキルを使いながら、さらに自分で漫画家デビューを目指し動く必要があります。
その上で、受講者のデビュー実績がある講座や、有名漫画家が講師になっている講座を選ぶなど、漫画を仕事にするスキルを学べそうな講座を選べば、デビューの可能性は上がるかもしれません。
漫画の通信講座のメリット・デメリット
続いて、漫画の通信講座を受講するメリットとデメリットを解説します。
メリット
初心者の状態から漫画の基礎を手軽に学べることは、漫画の通信講座の大きなメリットです。
漫画を描くことに興味があるものの、何からどう勉強すればよくわからないという人も多いはず。
通信講座なら、ステップごとに知識や技術を学んでいけるので、漫画制作初心者にもわかりやすいでしょう。
デメリット
漫画の通信講座の主なデメリットは費用がかかることでしょう。
ただし、基本的な画材については教材として通信講座の受講料に含まれていることが多いので、スタート時の画材などの費用は節約できます。
漫画の通信講座の口コミ
最後に、前の項目で紹介したおすすめの漫画通信講座の口コミを紹介します。
デジタルイラスト講座(ユーキャン)
初心者でもわかりやすい内容や丁寧な指導が好評のようです。
講師からの批評が細かくポジティブで、やる気が湧いたという口コミも見られました。
また、若い世代だけでなく50代のミドル世代など、さまざまな世代の受講者が満足しています。
マンガ描き方通信講座(ヒューマンアカデミー)
課題の内容が充実していてスキルアップに役立つという口コミが見られました。
受講料は安くはないものの、講座の内容が濃く満足しているというポジティブな評判もありました。
日本マンガ塾 通信コース(日本マンガ塾)
添削・指導が丁寧で効率的にスキル上達を叶えられたという良い評判が多くありました。
漫画の基礎はある程度理解していて、さらに本格的にスキルを磨いていきたい人からも好評のようです。
マンガ通信講座(amps)
受講料が手頃なのに学べる内容が多く、コスパが良いという口コミが見られました。
また、マイペースに学習を進めやすい点も好評を得ています。
漫画の通信講座なら初心者でも漫画のスキルを身に付けられる
漫画を描くためにはさまざまなスキルが必要です。
通信講座を受講することで、漫画制作の基本的なスキルを、初心者からでも効率的に身に付けられます。
通信講座でしっかりスキルを得て、さらにそのスキルをブラッシュアップしながら努力すれば、漫画を仕事にすることも不可能ではありません。