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【2025】おすすめプロジェクトマネージャー研修10選!タイプ別選び方と費用を抑える方法まで

「PMの研修をしたいが、選び方や比較ポイントがわからない」という企業も多いでしょう。プロジェクトマネジメントは進捗管理やコスト管理だけでなく、戦略的思考などのスキルが求められるため、自己流では習得が難しい分野です。

また、研修は豊富であるものの短期間で実践力を鍛える演習特化型や、PMP対策に特化した資格取得型など、それぞれ特徴や費用が異なるため、自分に合わない研修を選ぶと「時間もお金も無駄にした」と後悔するケースも。

そこで本記事では、おすすめプロジェクトマネージャー研修10選をタイプ別に紹介。目的や状況に応じた選び方や費用を抑えるコツまでわかりやすく解説します。

プロジェクトマネージャー研修とは

プロジェクトマネージャー研修とは

プロジェクトマネージャー研修とは、プロジェクトを成功に導くために必要な知識やスキルを体系的に学ぶ研修です。研修では以下の内容を習得します。

  • スケジュールやコストの管理
  • リスク対応
  • 品質確保などのハードスキル
  • チームメンバーとのコミュニケーションや調整
  • リーダーシップなどのソフトスキル

また、プロジェクトマネジメント知識体系ガイドをベースにした理論や、PMPなどの資格取得を目指すカリキュラム、実務に即したケーススタディやグループワークを通じて実践力を磨くプログラムなど、内容はさまざまです。

研修を通じて体系的な知識と実務スキルを身につけることで、プロジェクトの成果やチームの生産性を高められるのが特徴です。

料金体系・費用相場

プロジェクトマネージャー研修の費用相場は、研修形式や受講人数、カリキュラム内容によって異なります。以下の表を参考にしてみてください。

研修タイプ料金相場備考
集合研修30,000~55,000円/日1名単位で申込可能
オンライン研修20,000~50,000円/日受講人数により割引あり
講師派遣型20万円~30万円/人参加人数・時間で変動
eラーニング1,000~30,000円/回反復学習や大人数向けに最適

なお、研修費用には会場費や教材費、場合によっては交通費や宿泊費なども加算される場合があります。研修の目的や受講者層、予算に合わせて最適なプランを選びましょう。

プロジェクトマネージャー研修の比較ポイント

プロジェクトマネージャー研修の比較ポイント

プロジェクトマネージャー研修を比較する際は以下3つのポイントを留意しましょう。

  1. 実践演習比率が70%以上か
  2. 自社課題に合わせて研修内容をカスタマイズできるか
  3. 講師が直近で現場PMをしているか

①実践演習比率が70%以上か

プロジェクトマネージャー研修では、座学だけでなく実際に手を動かす演習がどれだけ含まれているかが重要です。そこで基準となるのが、実践演習比率が70%以上であるかです。

知識を一方的に聞くだけでなく、プロジェクト計画書やリスク管理表などの成果物を実際に作る演習を通して理解を深めます。ロールプレイやケーススタディで、チームメンバーとの調整や意思決定を体験できるため、理論と現場のギャップを埋めやすいのが特徴です。

初めてPMを任される人や、短期間で即戦力をつけたい人には特に確認しましょう。

②自社課題に合わせて研修内容をカスタマイズできるか

プロジェクトマネージャー研修は標準的なカリキュラムが用意されていますが、実務での課題は企業によって異なります。自社課題に合わせて研修内容をカスタマイズできるプログラムを選べば、自社の組織構造や業界特有の課題を踏まえた演習が可能に。

例えば、「短納期案件の進め方に悩んでいる」といった具体的な課題があれば、案件の進捗ペースや進め方を重点的に学習できます。標準の研修より費用はやや高くなることもありますが、現場に即した実践力を最短で身につけたい企業にとっては投資価値が高いです。

③講師が直近で現場PMをしているか

研修の質は講師の経験とスキルに左右されますが、特に注目したいのは「講師が直近まで現場でプロジェクトマネージャーをしていたか」という点です。

理論だけでなく、最新の現場事情や失敗談、リアルな課題を交えた講義は、よりわかりやすく実務に活用できるでしょう。また、直近のPM経験がある講師は、質問にも具体的かつ実践的な視点で答えられるため、現場で活かせる知識を多く持ち帰れます。

特にITや製造など変化の激しい分野では、最新事例を知っている講師が担当する研修を選ぶことが大切です。

プロジェクトマネージャー研修のタイプ別選び方

プロジェクトマネージャー研修のタイプ別選び方

プロジェクトマネージャー研修のタイプは主に以下4つに分類されます。それぞれの特徴を踏まえた上で、自社に適した研修を選びましょう。

  1. 短期集中・実践特化型
  2. 資格取得・理論体系習得型
  3. 戦略・PMO組織構築型
  4. ソフトスキル・チームマネジメント強化型

①短期集中・実践特化型

短期集中・実践特化型のプロジェクトマネージャー研修は、1日から数日間でプロジェクト運営に必要なスキルを一気に習得することを目的にしています。

座学よりも演習やケーススタディの比率が高いのが特徴で、成果物を作成しながら、知識を現場で使える形に落とし込んでいきます。このタイプは特に「急にPMを任されて何から手をつけていいか分からない」「理論を学んでも行動に移せない」といった悩みを抱えた方に向いているでしょう。

②資格取得・理論体系習得型

資格取得・理論体系習得型の研修は、PMPやPMBOKなどプロジェクトマネジメントの国際的な標準知識を体系的に学ぶことを重視しており、主に座学と演習を組み合わせながら、知識分野・プロセス・ツールなどを幅広く網羅して理解を深めることが目的です。

このタイプの研修は「資格を取得してスキルを証明したい」というニーズが強い方に適していて、模擬試験や演習問題を繰り返し解くことで試験合格に必要な知識とスキルを確実に積み上げられるのが特徴です。

理論と演習を通じて、プロジェクトマネジメントの全体像を理解し、資格取得にも直結するため、将来的なキャリアアップを目指す方にもおすすめです。

③戦略・PMO組織構築型

戦略・PMO組織構築型の研修は、単にプロジェクト単位で進捗管理を行うだけでなく、組織全体のプロジェクトマネジメント力を高める視点やポートフォリオマネジメント、PMOの立ち上げや運用ノウハウを学ぶことをが目的です。

経営層やマネージャー層が「複数プロジェクトをどう全社戦略と連動させるか」「仕組みとしてどう定着させるか」を理解するのに役立つのが特徴です。このタイプは、現場リーダーではなく組織マネジメントに関わる方や、全体最適を意識したプロジェクト運営に課題を感じている方に最適で、プロジェクトを成功に導くための視点と仕組みを具体的に学ぶことができます。

④ソフトスキル・チームマネジメント強化型

ソフトスキル・チームマネジメント強化型の研修は、進捗管理や計画策定といった技術的な手法だけでなく、メンバーとの信頼関係の築き方やモチベーション管理、交渉・調整など「人を動かす力」を中心に伸ばすことを目的にしています。

「計画通りに進めるだけではうまくいかない」「メンバーの意欲が続かない」といった人間関係やチーム運営の課題を感じる方におすすめです。このタイプでは、リーダーシップ診断やケーススタディ、ロールプレイを通して、自分の強みと課題を客観的に把握しながら「人の感情を動かし、チームの力を引き出すために何が必要か」を具体的に体験しながら学べるのが特徴です。

以下の記事では、PMに必要なスキル「教育訓練」の講座についても紹介していますので、参考にしてみてください。

教育訓練の講座4選!口コミや各講座の特徴を比較

おすすめプロジェクトマネージャー研修10選

研修社名価格特徴・ポイント受講形式開催場所講座時間・回数教材・テキスト
DX・AI人材育成研修サービスGETT Proskill for biz
GETT Proskill for biz
問い合わせ短期的なプランから中長期的なプランで企業のの業務にあわせてカリキュラムを構築オンライン・対面全国問い合わせなし
②プロジェクトマネジメント公開研修JPSビジネスカレッジ×日本PMO協会
JPSビジネスカレッジ×日本PMO協会
55000円PMP有資格者の方が受講すると8PDUを取得可能オンライン全国1日あり
③プロジェクトマネジメント基礎研修インソース
インソース
154,000円PMBOK第7版を基に、プロジェクト成功のポイントを演習を通じて体系的に学習オンライン全国3日間あり
④実践型プロジェクトマネジメント公開研修日本プロジェクトソリューションズ
日本プロジェクトソリューションズ
問い合わせ知識やスキルを現場で実践できる点に重点集合研修・オンライン全国1日問い合わせ
⑤プロジェクトマネジメント超入門講座アイシンク
アイシンク株式会社
33,000円プロジェクトマネジメントの重要性と意味、ポイントを順を追って理解オンライン全国7時間あり
⑥プロジェクトマネジメント/PMP®集合研修トレノケート
トレノケート
308,000円PMP試験対策専用の公式コンテンツを使用オンライン全国5日間あり
⑦PM実践講座MSOL
MSOL
154,000円/名知識のインプットとグループワークによるアウトプットを繰り返し実施オンライン全国・対面3日間あり
⑧プロジェクトマネジメント力強化パーソル総合研究所
パーソル総合研究所
88,000円ビジネス・パーソンの共通言語、ポータブル・スキルとしてのプロジェクトマネジメント力強化をサポート公開研修問い合わせ問い合わせあり
⑨PMBOKガイド第6版概要講座日本プロジェクトソリューションズ
日本プロジェクトソリューションズ
問い合わせPMBOK第6版の概要について総合的に理解・学習できるeラーニングオンライン全国問い合わせあり
⑩プロジェクトマネジメント研修~責任者向けALL DIFFERENT株式会社
ALL DIFFERENT株式会社
問い合わせ責任者が必ず押さえておきたいポイントを重点的に指導オンライン・対面全国2時間あり

①DX・AI人材育成研修サービス

企業向けDX・AI人材育成サービスDX・AI人材育成研修サービスは、短期集中から中長期的な教育プランまで柔軟に選べる実践型プログラムが魅力です。

DXレベルチェックによる現状把握から教育体制構築、ハンズオン研修やワークショップまで一貫して支援してくれるため、プロジェクトマネージャー研修としてもおすすめです。専門コンサルタントが企業課題に沿った研修を提案し、AIやIoTなど先端技術を活用したプロジェクト推進力を効率的に高められます。

②プロジェクトマネジメント公開研修

JPSビジネスカレッジと日本PMO協会の共催研修です。PMP保有者は8PDUを取得可能で、目標設定・計画・進捗管理・リスク対応を1日で学ぶ実践型プログラム

教材とテンプレートがセットで、オンライン会場で双方向演習を交えながらPDCAサイクルを体感できます。

③プロジェクトマネジメント基礎研修

インソースが提供する集合研修で、初めてPMを務める方を対象にプロジェクト定義から終結までの手順を学習します。

講義とワークによる実践的な演習を通じ、チームマネジメントやコスト・リスク管理の手法を身につけられるのが特徴です。

④実践型プロジェクトマネジメント公開研修

NPMOによる1日完結の公開講座です。ケーススタディとグループワークを主体に、目標設定力・計画力・実行力を養成します。

受講後すぐに使えるWBS・ガントチャート等のPMツールを無料提供し、研修で学んだ知識をそのまま業務に展開可能できるのが魅力です。

⑤プロジェクトマネジメント超入門講座

アイシンクが提供する実践型の入門向け公開講座です。PMBOK準拠の基本理論を平易に解説し、演習を交えながらスコープ定義やスケジュール管理の基礎を習得します。

社内ITプロジェクトから新商品開発まで、業種を問わず応用できるノウハウを提供しているのが特徴です。

⑥プロジェクトマネジメント/PMP集合研修

トレノケートが提供する階層別コースです。基礎コースからPMP試験対策、PMO認定講座まで、PMI認定インストラクターによるグループワーク主体の双方向研修を定期開催しています。

PDU取得にも対応し、受講生のキャリアパスに合わせて学習を設計可能です。

⑦PM実践講座

MSOLのPM実践講座は1日・3日の2つのコースがあり、各セッションで講義→演習→フィードバックを繰り返し、PMBOKの知識体系と実践力を確実に定着します。

PDUやCPUを取得でき、プロジェクト推進上の課題解決能力をチームで養う構成が特徴です。

⑧プロジェクトマネジメント力強化

パーソル総合研究所がStrategy Execution社プログラムを用いて提供する研修です。

基礎から上級まで段階的にレベル分けし、テクニック・リーダーシップ・戦略思考を組み合わせた体系的に学習できる研修であり、国内外の大手企業で74,000人超の実績があります。

⑨PMBOKガイド第6版概要講座

JPSビジネスカレッジの集合研修で、第5版との差分や新しいPM像を解説し、PMP試験受験者向けに要点を整理します。

ケース演習はありませんが、講義中心で短期間に体系的な理解を深め、受講後はPMP試験や実務での応用がスムーズに行えるのが特徴です。

⑩プロジェクトマネジメント研修

プロジェクトマネジメント研修は、ALL DIFFERENT社の定額制集合研修です。階層別に設計されたプログラムから「責任者が気を配るべき必須要素」を学ぶコースを提供。

ケーススタディ型で組織横断的なプロジェクトマネジメントの視点と実務スキルを高められます。

以下の記事では、ITストラテジスト講座も紹介していますので、あわせてご確認ください。

【2025】おすすめITストラテジスト講座5選!講座の選び方や効果的な勉強方法も紹介

プロジェクトマネージャー研修の費用を抑える方法

プロジェクトマネージャー研修の費用を抑える方法

プロジェクトマネージャー研修は料金も高くなりがちです。そこで費用を抑える方法を3つ紹介します。

  1. 助成金や補助金を活用する
  2. eラーニングを活用する
  3. 自社内研修・外部講師の派遣を検討する

①助成金や補助金を活用する

1つ目は、助成金や補助金を活用する方法です。助成金や補助金を利用すると、プロジェクトマネージャー研修にかかる費用を抑えられます。ただし、使える助成金や補助金の種類は複数あり、申請には研修の計画書や実施報告書などの書類が必要です。

対象になる研修や助成金の条件は会社の規模や業種によって異なるため、事前に公的機関や支援窓口に相談するのがおすすめです。

②eラーニングを活用する

eラーニングは、オンラインでプロジェクトマネジメントを学べる仕組みで、費用を抑えながら学習ができます。

集合研修や公開講座に比べて受講料が低く設定されていることが多く、移動や宿泊などの付帯費用も不要です。動画教材や資料をいつでも繰り返し確認できるため、理解が深まりやすいのも特徴。

自分のペースで進められるので、繁忙期を避けて学習計画を立てることが可能です。

③自社内研修・外部講師の派遣を検討する

外部の研修施設に行く代わりに、自社内で研修を開催することで費用を節約できます。社内の会議室や研修室を活用すれば、移動費や会場費が不要。講師を派遣してもらう場合も、複数の社員が同時に受講できるため、一人あたりのコストを低く抑えられます。

実際の業務内容に合わせてカスタマイズした内容で実施できるため、現場ですぐに活用できるスキルが身に付きやすいのもメリットです。もし、社内にプロジェクトマネジメント経験がある社員がいれば、その人を講師にして内製化する方法もあります。

講師依頼の際は、具体的にどの知識やスキルを習得したいかを事前に明確にし、プログラムを一緒に設計するのがおすすめです。

プロジェクトマネージャー研修についてのまとめ

プロジェクトマネージャー研修は、進捗管理やコスト管理といった基礎スキルだけでなく、戦略立案やチームビルディングなど幅広い能力を実践的に磨けます。

研修はタイプが多いことから、自社の課題や受講者のレベル、将来のキャリアプランに合わせて最適なプログラムを選ぶことが重要です。また、工夫次第で費用を抑えながら必要なスキルを無理なく習得できます。今回ご紹介した比較ポイントや費用を抑えるコツを参考に、研修を選んでみてください。