「CADの使い方が良く分からない」「将来CADエンジニアとして活躍したい」という人もいるのではないでしょうか?
そんな時には、CADの講習を利用すると、わずかな期間で即戦力となるCADの知識・技法を習得することができます。
この記事では、おすすめのCAD講習を4選ご紹介します。
CADとは
CADとは、図面などの設計をコンピューター上で行うソフトのことです。
CADは「computer-aided design」の頭文字からとった言葉で、日本語に訳すと「コンピュータ支援設計」という意味があります。CADは、
- 2次元の図面作成をする2DCAD
- 立体的な図面を作れる3DCAD
があります。近年は、2DCAと3DCADのどちらにも対応できるCADソフトが増えてきました。
CADソフトのメーカーは、アメリカ・オートデスク社が開発・リリースしている「AutoCAD」が有名です。その他には、アメリカ・エーアンドエー株式会社が手掛けた「Vectorworks」、インテリジャパン株式会社が発売している「IJCAD」などがあります。
「IJCAD」は「AutoCAD」と互換性が高いソフトとして有名です。
CADの講習を徹底比較
今からはCADの講習を5選ご紹介します。
価格や特徴、受講方法を中心に解説するので、CAD講習の選び方に迷っている人はぜひ参考にしてください。
セミナー名 | 社名 | 価格 | 特徴・ポイント | 受講形式 | 開催場所 | 講座時間・回数 | 教材・テキスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
CAD講座 | ![]() ヒューマンアカデミー | 162,800~193,600円 | オンラインと通学の併用も可能なため、自分のライフスタイルに合わせた学習スタイルが選べるのが特徴。 専任のカウンセラーが付くため、学習から就職まで何でも相談できるのが魅力。 | 通学・通信 | 通学・通信 | 6ヶ月 | 提供あり |
CATIA講座 | ![]() Winスクール | 214,500円 | 取り扱いソフトが多く、300種類以上の講座がある。 ハイエンド3DCADソフトであっても、オンラインレッスン用に必要なソフトを搭載したパソコンを無償で貸与されるため、パソコンやソフトを用意する必要もなく学ぶことができる。 | 通学・オンライン | 通学・オンライン | 3ヶ月 | 提供あり |
AutoCADセミナー講習 | ![]() ProSkill | 38,500円~ | 2日間でAutoCADをマスター。 特典として、受講後にセミナーで紹介されていないAutoCADの役立つ動画を無料で閲覧可能。 | オンライン・オフライン両方あり | 東京 名古屋 大阪 | 2日間 | 提供あり |
Autodesk Fusionセミナー | ![]() ProSkill | 41,800円~ | 実務経験豊富な講師から、3D設計について学べる。 | オンライン・オフライン両方あり | 東京・名古屋・大阪・福岡 | 2日間 | 提供あり |
CADコース | ![]() KENスクール | 123,200円~ | 現役の設計者が監修したカリキュラムを使用し、基礎から仕事に活かせるノウハウまでが身につく。 | 通学 | 横浜 新宿 福岡 梅田 名古屋 | 3ヶ月 学習時間は32~40時間 | 提供あり |
ヒューマンアカデミーのCAD講座
資格取得で有名なヒューマンアカデミーのCAD講座は、96.2%という高い就職実績と充実のサポート体制、業界で注目度の高い「2次元CAD利用技術者試験」を取得することができるのが特徴です。
受講方法は、直接対面で受講する通学スタイルと自宅で学習できるオンラインスタイル、通学とオンラインを複合したブレンドスタイルの3種類があります。
ヒューマンアカデミーの校舎は全国各地に数多くあるので、「通学スタイルを選びたい」という人でも比較的利用しやすいスクールといえるでしょう。
使用できるCADソフトは、AutoCAD、Inventor、Revit、Jw_cadです。
価格は、月謝制で1ヶ月あたり3,000円~となっています。
CAD講座は、CADオペレーター養成講座、建築製図コース、建築CAD総合コース、AutoCADベーシックコースなどがあるので、自分の希望に合ったコースを選ぶようにしましょう。
WinスクールのCAD講座
ピーシーアシスト株式会社が提供するWinスクールのCAD講座は、企業のニーズを反映させた豊富なカリキュラムが特徴です。
学習スタイルは通学制と通信制があり、建築や土木、機械設備など業種に合わせて講習を選ぶことができます。
Jw_cad、AutoCAD、Revit、ARCHICAD、CADWell Tfasなど、幅広いCADソフトに対応しています。
CADに関連する講習の価格は162,800~193,600円です。
「コースの選び方が分からない」「事前に講習の雰囲気を確認したい」という人は、個別カウンセリングや無料体験を利用すると良いでしょう。
AutoCAD 基礎セミナー
AutoCAD 基礎セミナーは、CAD初心者でも短期間で実務レベルまでスキルアップできる講座です。講座名の通りAutoCADが主催するセミナーなので、AutoCAD以外のソフトを利用している人は対象外となっています。
また、当講座はオートデスク社の認定ユーザー資格プログラムに即した講座であるため、オートデスク社が定義した正規の方法を学ぶことができます。
講習は直接対面学習する会場受講、ネットでつながりながら学ぶライブウェビナー、いつでも動画視聴できるeラーニングの3種類です。
会場受講とライブウェビナーが2日間で38,500円、eラーニングは27,500円で動画視聴期間は1年間となっています。
より高度なスキルも習得し、CADエンジニアとしてのご自身に付加価値を付けたい、という方には以下のセミナーもお勧めです。
日常的なAutoCADの操作をより効率よくすすめる、自動化について学べます。エンジニア業界の著名人にすら「もっともパワフルな言語」といわれるLISPを使った自動化の手法と、スクリプトを使った手法など含めて2日間で実務利用できるレベルまで習得できます。スキルアップし付加価値向上させたい意欲の強い方におすすめです。
Autodesk Fusionセミナー
入門セミナーなので前提知識は不要で、そのまま受講するだけでいいのが大きなメリットです。
慣れないソフトでアタフタしてしまいそうという人はeラーニングでゆっくり止めながら学ぶのが良いでしょう。
KENスクールのCADコース
パソコンスクールとして有名なKENスクールが主催するCADコースは、法人研修としても利用されることが多い実績豊富なスクールです。
受講スタイルは通学のみで、校舎は横浜、新宿、福岡、梅田、名古屋の5校あります。
価格はコースによって異なり、AutoCAD 建築初級コースは123,200円、CATIA V5 初級、および応用コースは198,000円、NX 初級コースが198,000円、NX 実践コースは158,400円です。
学習期間は各コースともに3ヶ月、学習時間は32~40時間となっています。
CADの講習を選ぶ時の注意点
CADの講習を選ぶ時は、どのようなメーカーを利用しているかをチェックしておくことが大切です。
基本的にメーカーが主催した講習の場合は、自社で発売しているCADソフトを使用します。
一般的なスクールは様々なソフトに対応しているケースが多いですが、できればCADソフトのメーカーが講習時に使えるか否かを事前に尋ねておくと良いでしょう。
CADの講習を選ぶときには、実技講習があるか否かを調べておくことも重要です。
その他には、講習のレベルや受講型式、講師の肩書やスクールの実績、サポート体制も忘れずにチェックしておいてください。
CADの講習のメリット・デメリット
CADの講習を受けるメリットは、実務レベルのスキルを効率的に習得できるという点が挙げられます。
CADソフトは専門的な側面が大きいので、初心者が独学でスキルを習得するには多くの時間を要します。
しかし、講習を利用すると効率的に学習を進めていくので、短期間で即戦力となるCADの知識・技術をマスターすることが可能となるのです。
その他には、自分の希望に合った講習を選べるという点も挙げられます。
CADの講習は、対面学習、ズームなどを使ったライブウェビナー、アーカイブで動画視聴できるeラーニングから選べるケースが多いです。
そのため、「忙しくて平日は学習時間を取れない」、「スキマ時間を活用して学習を進めたい」という人にもメリットが大きいといえるでしょう。
CADの講習を受けるデメリットは、やはりコストがかかるという点です。
CADの講習は学びたいレベルや事前のスキルによって価格は異なりますが、一般的に10万円から30万円程度が相場となっています。
分割払いに対応しているスクールも多いですが、基本的に安価では利用できないということを知っておきましょう。
ちなみに、無料体験を行っている講習も多いので、実際に利用する前に試してみることをおすすめします。
CADの講習の口コミ紹介
CADの講習でeラーニングを利用した人からは、スキマ時間を利用して繰り返し視聴できたのが良かった、また利用期間内であれば専用マイページから何度も質問できたので分からない点をその都度解決できたのが良かったという意見がありました。
その他には、現在どのようなCADが流行しているのか、CADオペレーターとの打ち合わせの流れなど、若干カリキュラムとは異なる質問でも親切に回答してくれたという口コミも多かったです。
しかし、中にはeラーニングの動画視聴やチャットでの質問だけでは理解できない部分があったという意見も見られました。
対面講習を利用した人は、同じ仲間と一緒の空間で学習を進められたのでモチベーションを保つことができた、卒業後の就職サポートが充実していたので不安なく利用できたという意見がありました。
オンラインでつながりながら学ぶライブウェビナーで学習した人からは、離れていてもその場で分からないことを質問できたことや、作業の手順をスムーズに理解できたという口コミがありました。
CADの講習は特徴や価格を比較してから決めよう
CADの講習と一口に言っても、それぞれ価格や受講期間、講習スタイルなどが異なります。
そのため、あらかじめどの程度CADの知識があるか、実際に操作した経験があるかを考慮して選ぶことが大切です。
各スクールの特徴を知った上で。自分の希望に合った講習を選ぶようにしましょう。