手軽に立体的な構造物を作成できる3Dプリンター。
近年は企業だけではなく個人のユーザーからも熱い注目を集めています。
しかし、3Dプリンターを実際に利用できるか不安に感じている人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、3Dプリンターのセミナーを4選ご紹介します。
価格や特徴を中心にお伝えするので、3Dプリンターのセミナーを比較検討している人は参考にしてください。
3Dプリンターとは
3Dプリンターとは、立体的な構造物を作り上げる機械のことです。
3Dプリンターは、立体印刷機、三次元造形、AM装置、積層造形装置、付加製造装置とも呼ばれていますが、一般的には3Dプリンターという呼称が浸透しています。
3Dプリンターの始まりは1980年代といわれています。
開発当時の3Dプリンターは非常に高価で、かつ特殊な制御を必要とした製品であったため、一般にはほとんど流通しませんでした。
3Dプリンターが成長と進化を遂げ、一般に浸透し始めたのは2008年ごろからです。
個人で使える製品が発売されたのも同時期で、リーズナブルな価格と使いやすさで3Dプリンター市場は大きく拡大していきました。
3Dプリンターは、製図で使われる3DCADと併用することが多く見られます。
具体的には、3DCADで作成したデータをもとにして、現物となる立体構造物を作るという流れになっています。
もちろん、3Dプリンターだけでも立体物を作成することはできますが、すでに3DCAD内にデータがある場合には非常に便利です。
3Dプリンターを使って立体構造物を作成する手法はいくつかありますが、一般的には積層造形法という手法を用います。
積層造形法とは、材料を一層ずつ積み重ねて作成する造型法で、金属、石膏、樹脂、セラミックスなどを用いるケースが一般的です。
また、代表的なソフトウェアであるAutoCADは、LISPというプログラミング言語やスクリプトを用いた、作業の自動化も可能。もっと効率よくモノづくりができる方法を知りたい!という方は、AutoCAD自動化についても学んでいただくことをおすすめします。
以下のセミナーでは、2日間でスクリプトはもちろん、ITエンジニアのあこがれ言語ともいわれるLISPも含め習得できるので、短期間でのスキルアップが可能です。詳細をご確認ください。
3Dプリンターのセミナーで学べること
3Dプリンターのセミナーで学べることは、3Dプリンターの基礎的な操作方法、および操作方法です。
また、セミナーによっては相談会や交流会、ユーザーによる3Dプリントを使った造形品やサンプル品を披露する展示会なども行っています。
相談会では、自分が作りたい造型品に適した素材について、試作品にかかるおおまかなコスト、3Dプリンターを活用している人の具体例などを尋ねることができます。
3Dプリンターのセミナーを徹底比較
今からはおすすめの3Dプリンターのセミナーを4選、価格や特徴と共に徹底比較していきます。
セミナー名 | 社名 | 価格 | 特徴・ポイント | 受講形式 | 開催場所 | 講座時間・回数 | 教材・テキスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
3Dプリンター導入支援セミナー | アイアール技術者教育研究所 | 39,600円 | 3Dプリンターの基礎と仕組み、活用法や資格について、3Dプリンター初心者でもわかりやすい内容になっている。 | オンライン | オンライン | 1日 | – |
3Dプリンターセミナー | 合同会社Genkei | 5,000円 | 3Dスキャナーで自分自身をスキャンし、自分のフィギュアを制作できる。 | 対面 | 対面 | 1日 | – |
3Dプリンタ設計セミナー | 東京流研株式会社 | 42,000円 | 光造形に興味がある3DCAD技術者、軽量かつ高強度な構造材の制作を検討している構造設計技術者が対象。 | 対面 | 対面 | 2日間 | – |
3Dプリンター活用展・セミナー・交流会 | 合同会社DMM.com | 無料 | 3Dプリンターの活用法、参加者との交流会、実際の造形物の展示会に無料で参加できる。 | 対面 | 対面 | 1日 | – |
アイアール技術者教育研究所の3Dプリンター導入支援セミナー
当セミナーは、3Dプリンターを導入したい企業、3Dプリンター初心者を対象としています。
セミナーの内容は、3Dプリンターの基礎と仕組み、活用法や資格についてです、価格は39,600円で、受講方法はズームを使ったオンライン形式となっています。
受講は不定期で開催されているので、事前に開催日時を確認しておくようにしましょう。
合同会社Genkei主催の3Dプリンターセミナー
合同会社Genkei主催の3Dプリンターセミナーは、実際に作った造形物を持ち帰ることができる体験型となっています。
セミナー時には、まず3Dスキャナーで自分自身をスキャンします。
続いて、AutodeskのSculpt123Dを用い、自分のフィギュアを制作するという流れです。
講師は3Dプリンターのコミュニティ・RepRap Japanの代表である加藤大直氏で、価格は5,000円、会場を使った対面式受講のみとなっています。
東京流研のすぐに役立つ3Dプリンタ設計セミナー
当セミナーは、3DCADの使用経験がある人を対象としています。
例えば、光造形に興味がある3DCAD技術者、軽量かつ高強度な構造材の制作を検討している構造設計技術者などです。
セミナー講師は、東京流研株式会社の代表取締役である重谷秀夫氏で、セミナーの開催期間は2日間、受講方法は会場での対面式、価格は42,000円となっています。
DMM.の3Dプリンター活用展・セミナー・交流会
当講座は、DMM.の3Dプリンターに特化したセミナーです。
セミナーの内容は、3Dプリンターの活用法、参加者との交流会、実際の造形物の展示会となっています。
参加費は無料ですが、事前にPeatixでチケットを入手しておかなければいけません。セミナーの受講型式は会場での対面型となっています。
3Dプリンターのセミナー選びの注意点
3Dプリンターのセミナーを選ぶときには、自分のスキルや経験に合わせるようにしましょう。3Dプリンターのセミナーと一口に言っても、初心者向けのセミナーや経験者向けのセミナーなど、それぞれで内容が異なるので、自分のスキルや経験を考慮した上で選ぶことが大切です。また、3Dプリンターのセミナーは会場で行っていることが多いので、オンライン受講を希望する場合には注意しておきましょう。
その他には、あらかじめどの程度のレベルまでスキルアップしたいかも検討しておいてください。セミナーによっては基礎だけを学習したい人を対象にしていたり、または実務レベルまで対応するセミナーであったりします。自分の目的に合わせたセミナーを選ぶと、価格面を抑えることにもつながります。そのため、事前にスキルアップしたいレベルをきめてからセミナーを選ぶことも重要です。
3Dプリンターのセミナーのメリット・デメリット
3Dプリンターのセミナーを受講するメリットは、やはり3Dプリンターを短期間で使いこなせるようになれるということです。
3Dプリンターは、基本的に取り扱い説明書が添付されており、また操作方法についてサポート体制を取っているメーカーが多いです。
しかし、3Dプリンターを使った経験がない人、または今までとは性能が異なる機種を購入した場合などには、使用時に戸惑うことも少なくありません。
しかし、セミナーを利用すれば、基本から応用まで効率的に学習できるので、自分自身で操作方法を模索しなくて良いのです。
また、3DCADを使用している場合には、3DCAD内に保存しているデータを活用できるというメリットもあります。
一方デメリットとしては、やはり受講料がかかるということです。
独学で操作方法を習得すれば料金はかからない、または自分で購入したテキスト分のみで良いですが、セミナーを利用すればそれなりの料金がかかってきます。
しかし、中には無料で開催しているセミナーもあるので、料金面にデメリットを感じる場合には、無料で開催しているセミナーを探してみると良いでしょう。
3Dプリンターのセミナーの口コミ
3Dプリンターのセミナーを利用した人からは、スクールで使用したテキストが非常に分かりやすかった、口頭での説明だけではなく、実際の作業手順も詳しく指導してもらえたので、スムーズに造型製作できた、という口コミがありました。
その他には、今後の就職・転職時に役立つスキルが習得できた、基礎から教えてもらえたので3Dプリンター初心者だったけれども実務レベルの技術を身に付けられたという意見もありました。
中には、集団学習だったので、途中で疑問点が生じたときに質問できなかった、チャットのやり取りだけではスムーズに理解できなかったという口コミもありました。
また、無料で利用できるセミナーがあったことを知らずに有料セミナーを利用してしまったという意見もありました。
3Dプリンターを使うときはセミナーを活用しよう
3Dプリンターは自分で操作方法を習得できる製品が多いですが、セミナーを活用するとよりスムーズに使いこなせるようになります。
3Dプリンターのセミナーは会場受講が多く、不定期に開催しているケースが多いです。
そのため、利用する際には事前に複数のセミナーをチェックして、開催情報を把握しておくようにしましょう。