簡単な操作で美しいイラストを瞬時に生成してくれるイラスト生成AI。
誰でも手軽にイラストを作成できる魅力的なツールですが、無料と謳っているサービスの中には、実は有料プランへの誘導が強いものも存在します。そのため、「本当に無料で使えるの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、無料で使える人気サイトを7選ご紹介します。
安心して使える優良サイトを厳選したので、AIイラストを無料で作りたい方はぜひ参考にしてください。
AIが生成したイラストとは
AIが生成したイラストとは、画像生成AIによって作られたイラストのことです。
このAI生成イラストは、生成した本人によるクリエイティブな作品とみなされ、AI生成イラストの著作権は、それを生成した人に帰属します。
しかし、既存のキャラクターに類似したイラストを生成した場合は著作権侵害に該当する恐れがあります。場合によっては、法的責任が発生する可能性もあるため、その取り扱いには注意が必要です。
AI生成コンテンツの著作権に関する最新動向
文化庁は、「AIと著作権に関する考え方」において、AIが生成する画像やコンテンツに関する著作権の扱いについて以下のように表明しています。
AIが大量に画像やコンテンツを生成した場合
AIが大量に画像やコンテンツを生成した場合、それ自体が著作権を侵害するとは限りませんが、他人の権利を侵害する可能性があるため注意が必要です。
特定クリエイターの模倣
AIに特定のクリエイターの作品を学習させ、その表現を模倣させる行為は、原則として該当するクリエイターの許諾が必要となります。
情報加工・要約サービス
検索エンジンとAIを組み合わせた情報加工・要約サービスが一定の範囲を超えて他人の著作物を利用する場合には、許諾が必要です。既存の画像を参考に、AIが新しい画像を生成する場合などが該当します。
今回の発表では、AIの利用が拡大する中で、既存のコンテンツの権利者を保護する方向性がより明確になりました。
AIの進化に伴い、著作権に関する法律の解釈も変化しています。
AIイラスト生成をはじめ、生成AIでコンテンツを作成する場合、常に最新情報を把握して適切に取り扱うことが重要です。
生成AIの取り扱いに迷いを感じたら?
生成AIの取り扱いに迷いを感じている方は、セミナーを利用すると効果的です。
セミナーでは、生成AIの適切な使い方、業務効率アップに役立つ活用術など、生成AIに関する幅広いスキルを習得できるため、不安なく生成AIを使いこなせます。
ProSkilllの生成AIセミナーは、わずか2日間で生成AIの適切な使い方、業務効率に役立つ活用術など、生成AIに関する幅広いスキルを習得できます。受講スタイルも会場とオンラインの2種類あるので、ぜひ希望に合わせて自由なスタイルでスキルアップしてください。
生成AIセミナーを比較検討したい方は、以下の記事を参考にしてください。
AIイラストを生成できる無料サイト7選
それでは、AIイラストを生成できる無料サイトを7選ご紹介しましょう。
各サイトには「アニメ風 女の子」というテキストで実際に生成したイラストを添付しているので、それぞれのサイトがどのような画像を生成するのかもチェックしておいてください。
- Image Creator
- Copilot
- ChatGPT-4
- Canva
- AI素材.com
- Gemini
- Claude
①Image Creator
Image Creatorは、Microsoftが提供しているAIイラスト生成サイトです。こちらのサイトは、Microsoftアカウントがあれば、誰でもすぐにクリアで高品質なAIイラストを4枚まとめて作成できます。
Image Creatorの魅力は、その美しい画像だけでなく、Microsoftが提供するという信頼性、高速な画像生成、そして何度使っても無料という点です。無料で使えるAIイラスト生成サイトは数多く存在しますが、これらの3つの条件をすべて満たしているサービスは多くありません。
Image Creatorは、テキスト入力のヒントも提供してくれるため、どんなイラストを描きたいか迷ったときでも安心です。アニメや絵画、写真風など幅広いジャンルのイラストに対応しており、長いテキストでもしっかり理解して鮮明に表現してくれます。
②Copilot
こちらのAIイラスト生成サイトも、先ほど紹介したImage Creatorと同様にMicrosoftが提供する信頼性の高い生成AIツールです。
同じ企業が開発しているため、生成されるイラストには共通する特徴が見られ、画像生成速度も高速です。しかし、一度の生成で得られる画像は1枚に限定されます。
Copilotは、Microsoft Bingの検索機能に搭載されたAIアシスタントであり、イラスト生成だけでなく、さまざまなタスクをこなすことができます。
そのため、イラストを生成したい場合は、「画像を生成してください」などと、Copilotに生成の意図を伝えるようにしましょう。一般的な画像生成サイトのように、単にイラストのイメージを入力するだけでは、Copilotがイラスト生成と認識できない場合があります。
③ChatGPT-4
ChatGPT-4は、生成AIの代名詞ともいえるツールです。
従来のChatGPTはイラスト生成に対応していませんでしたが、ChatGPT-4に進化してイラスト生成にも対応するようになりました。
使い方は非常に簡単で、通常通りにテキストを入力すれば上記のようなクリアで美しい画像を生成してくれます。ただし、こちらもCopilot同様にイラスト生成に特化していないため、イラスト生成時のテキストには「画像を生成してください」など明示する必要があります。
なお、GPT-3.5はイラスト生成に利用できず、ChatGPT-4のみが対応しています。
無料版のChatGPT-4は生成回数に制限があり、上限を超えるとGPT-3.5に切り替わるので注意しておきましょう。
④Canva
Canvaは、グラフィックデザインツールとして広く知られているだけでなく、AIイラストの生成にも対応しています。
プレゼン資料やポスター、ソーシャルメディアの投稿など、さまざまなデザインにAIイラストを取り入れたい方には、すべてのデザイン作業を一つのツールで完結できるCanvaが最適です。
CanvaでAIイラストを生成するには、画面左側のバーを下にスクロールし、「マジック生成」を選択します。その後、作りたい画像のイメージをテキストで入力すると、AIが自動で画像を生成してくれます。
より詳細な画像を作りたい場合は、5つ以上のキーワードを入力するのがおすすめですが、短いワードでも生成は可能です。
またCanvaのAIを含めた便利な機能を使いこなし、実践的なスキルを習得するなら2日間で履修できるCanvaセミナーもおすすめです。これからCanvaを使いこなして活躍の幅を広げよう、とお考えであればぜひ一度検討されてみてはいかがでしょうか。
⑤AI素材.com
AI素材.comは、AI画像生成の素材専門サイトです。
無料で画像を作成、ダウンロードできるほか、上記のように繊細で美しいAIイラスト作成にも対応しています。
現在は画像のみの素材サイトですが、今後は音楽や動画、3Dモデルなどの素材にも対応していく予定とのこと。また、画像を部分的にAIで編集するなどの高度なカスタマイズ機能も提供する計画のようです。
なお、こちらのサイトは1回のテキスト入力で4枚の画像を生成してくれますが、無料で利用できる回数の上限が2回で、以降は有料版への移行が必要になります。
⑥Gemini
GeminiはGoogleが開発した生成AIです。現在(2024年10月11日)は試験段階ですが、イラスト生成機能も備えています。Geminiは、Googleアカウントがあれば誰でも無料でアクセスでき、利用回数の制限もありません。
ただし、現時点では試験段階であるため、「特定の種類の画像生成については学習中のため、希望するものを正確に作成できない場合があります」と表示されます。
イラストを生成したい場合は、「画像を生成してください」とだけ入力しましょう。
希望のイラストを生成できませんが、上記のように高品質で美しい画像を生成してくれます。
⑦Claude
Claudeは、ChatGPTの開発に携わったメンバーが立ち上げたAnthropic社が開発した生成AIです。テキスト生成能力においてはChatGPTを凌駕すると評されるなど、高い性能を誇ります。
ClaudeでAIイラストを生成する場合、ChatGPTのように「画像を生成してください」のような指示だけでは「イラスト生成に対応する能力がありません」と拒否される可能性が高いです。
このような場合、「SVGコードを使ってイラストを作成してください」と指示することでイラストを作成してくれるので、ぜひ諦めずにチャレンジしてみてください。
なお、SVGは基本的な図形を組み合わせて画像を生成するため、上記の添付画像のようにシンプルな表現しかできません。しかし、SVGはベクター画像であるため、拡大縮小しても画質が劣化しないという特徴があります。
AIイラストを生成する方法
AIイラストを生成する方法は、先述したようにテキストを入力するだけでスピーディに作成してくれます。しかし、初めて利用する場合、やはり手順に不安を感じることもあるでしょう。
そこで以下では、AIイラストを生成する具体的な手順を画像付きで紹介します。
①AIイラスト生成サイトにアクセス
まずは、画像生成したいサイトにアクセスしましょう。
今回は、本記事で紹介した「Image Creator」を使って画像生成してみました。
なお、Image Creatorを使う際には、Microsoftアカウントが必要です。
②テキスト(指示文)入力
以下のような画面が表示されるので、赤線の部分にテキストを入力して、右の「作成」をクリックしてください。
今回は、「20代 日本人女性 スーツ姿 写真風」というテキストを入力してみました。
③AIイラスト生成
すると、以下のようにAIイラストが4枚生成されるので、ダウンロードしたいイラストを選びましょう。
④ダウンロード
最後に、ダウンロードしたい画像を開き、「ダウンロード」をクリックしましょう。
これで、フォルダにAIイラストがダウンロードされました。
AIイラストは、このように簡単な手順でスピーディにイラストを作成できますが、何度繰り返しても思うような画像を生成できないこともあります。そんなとき、「手書きでイメージを伝えられたら」と思うことも少なくないでしょう。
イラストソフト「Illustrator」を使えば、思い描いたイメージをそのまま表現できます。
AIイラストに限界を感じた方は、Illustratorを使ってクリエイティブなイラスト作成にチャレンジしてみませんか?
Illustrator基礎セミナー|ProSkilll
Illustrator基礎セミナーに参加すると、わずか2日でIllustratorの基礎から応用スキルまで習得できます。カリキュラムは、イラスト作成をはじめ、アイコンやバナー作成など、実際に活用できる作品を実際に制作しながら体系的に学習を進めます。
イラストの作成では、アプリを使った画像の読み込み、本物のペンのようなライブペイントツールの使い方などを学習。受講後は、復習に最適な「Adobe Illustrator完全攻略セミナーガイド」を無料配布しているので、セミナー学習に不安を感じている方にもおすすめです。
受講期間 | 2日 |
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受講料金 |
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「まずはどのようなソフトか知りたい」という方もぜひご一読ください。
無料のAIイラスト生成サイトを使う際の注意点
最後に、無料のAIイラスト生成サイトを使う際の注意点について解説します。
無料で利用できるAIイラスト生成サービスの現実
AIイラストを無料で生成できるサイトは数多く存在しますが、本当に無料で安心して利用できるサービスはそれほど多くはないのです。
たとえば、「無料」と謳っているものの無料の範囲はごくわずかで、その後有料プランへの加入を促されるケースなどが挙げられます。また、無料体験期間終了後、自動的に有料会員へ移行する仕組みを採用しているサービスも少なくありません。
もちろん、無料の範囲内で楽しむこと自体は問題ありませんが、無料体験期間中に解約手続きを忘れると、思わぬ形で有料化してしまうこともあるでしょう。
信頼性を見極める重要性
利用の際には、まず提供元の企業情報や利用規約などをよく読んで、信頼できるサービスかどうかを判断してください。不明な点があれば、運営元に問い合わせてみることもおすすめです。
海外の企業が運営しているサービスの場合、日本語でのサポート体制が整っていない場合や、トラブルが発生した場合に迅速に対応してもらえない可能性もあります。
無料で手軽にAIイラストを作成できるのは魅力的ですが、安全性と信頼性を重視し、慎重にサービスを選ぶことをおすすめします
AIイラストの生成についてまとめ
AIイラスト生成サービスは数多く存在しますが、安心して利用できるサービスはそれほど多いとはいえません。
今後、画像生成AIに対応したサービスはますます増えていくでしょう。
だからこそ、安易な利用は避けること、そして「無料」という言葉に踊らされないことが重要です。安心して生成AIを使うためにも、事前に正しい認識と知識を持つことが大切です。
ぜひこの機会に、ProSkilllの生成AIセミナーを受講し、生成AIの仕組みや適切な利用方法について理解を深めてみてください。