facebook

【2025】生成AIサービス14選!種類や従来のAIとの違いも解説

「生成AIってよく聞くけれど、具体的に何ができるの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。従来のAIはデータ分析や予測を得意としますが、生成AIは言葉や画像、音楽など自らコンテンツを作り出すことが可能です。

本記事では、おすすめの生成AIサービスを知りたいという方にビジネスや日常生活に役立つ生成AIサービスを紹介。問題点や解決策についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

わかりやすい生成AIセミナーはこちら

生成AIとは?

生成AIとは、膨大なデータをもとに新しいコンテンツや情報を生成するAI技術のことです。

これまでのAIは主にデータを分析し、予測や分類を行う「識別」に長けていましたが、生成AIはテキスト、画像、音楽など、さまざまな形式のデータを「生成」することが可能です。自然言語処理や画像処理の分野で特に注目され、文章やデザインの制作、プログラミングの記述など様々な用途で活用されています。

従来のAIとの違い

従来のAIは、既存データを分析して「予測」や「分類」することを得意とし、データのパターンを読み取って正確な結果を導き出すのが主な役割です。例えば、画像認識AIが写真から人物を識別したり、予測モデルが売上を予測したりするケースがこれに当たります。

一方、生成AIは与えられたデータから新しい情報やコンテンツを「生成」するのが特徴です。具体的には、言語モデルが文章を執筆したり、画像生成モデルが絵やデザインを生み出したりするなどが該当します。

生成AIは学習したデータだけにとどまらず、自ら学習し続け人間が与えていない情報やデータもインプットできるのが特徴と言えるでしょう。

生成AIの種類と代表的なサービス

生成AIの種類と代表的なサービス

ここからは生成AIの種類と代表的なサービスについて以下の用途別に紹介します。

ジャンル名称特徴運営元有料プラン商用利用日本語対応
会話型ChatGPT文書作成・画像・音楽の生成も可能OpenAI有り00
Claude高性能かつコストパフォーマンスが良いGoogle有り00
要約型QuillBot英文のスペルミス・要約・盗作チェック可能QuillBot, Inc.有り00
Deep Write文章作成サポートAI搭載・文法修正・表現・語調・文体の提案も可能DeepL SE有り00
記事作成型Transcope競合上位記事を分析し、SEOに強い記事の作成が可能シェアモル株式会社有り00
SAKUBUN記事見出しを一括生成可能・100種類以上のテンプレートで多彩な記事構成作成が可能NOVEL株式会社有り00
画像生成型Adobe PhotoshopAdobe社提供の写真・画像の編集・加工可能Adobe社有り00
Canvaデザイン初心者でも手軽にプロのようなビジュアルコンテンツが作成可能Canva Pty Ltd有り00
音楽生成型SoundrawAI技術を活用し音楽知識なしでも数秒でオリジナル楽曲が作成可能SOUNDRAW株式会社有り00
MusicFX数単語の入力でオリジナル楽曲作成可能Google無し00
動画・コード生成Amazon CodeWhispererエンジニアの指示に対しコード提案やセキュリティスキャンを行う生成AIツールAmazon有り00
OpenAI CodexGPT-3をベースに多様なコード自動生成可能OpenAI無し00
漫画・イラストSkyReelsストーリー構築からイラスト生成、動画編集まで一貫して漫画制作をサポート不明有り0
OctoComics簡単なプロンプト入力でオリジナル漫画を自動生成できるAI漫画生成可能不明有り00

会話型

ツール名プラン・料金特徴有料版と無料版の違い
ChatGPT
  • ChatGPT:無料
  • ChatGPT Plus:20ドル(約2,980円)
  • ChatGPT Team:30ドル/1ユーザー/(約4,470円)
文書作成・画像・音楽の生成も可能
  • 無料版では「GPT-3.5」しか使用できずテキスト生成がメイン
  • 有料版は「GPT-4」は高精度な自然言語処理機能を使用でき、テキスト・画像の生成、サイト・PDFの読み込みも可能
Claude
  • Free:無料
  • Pro:20ドル(約2,980円)
  • Team:25ドル(約3,730円)
    ※5ユーザー以上
  • Enterprise:カスタム価格
高性能かつコストパフォーマンスが良い
  • 無料プランは「Claude 3.5 Sonnet」(AI言語モデル)のみ使用可能
  • 有料プランは「Claude 3.5 Sonnet」だけでなく、生成スピードに特化した「Claude 3 Haiku」・複雑な分析やコード出力可能な「Claude 3 Opus」を使用可能

ChatGPT

ChatGPTとはOpenAI社が開発した対話型の生成AIで、質問に対して人間のように回答する言語モデル「GPT」を使用しています。

2022年に公開されたChatGPT-3.5は無料で提供され、2023年にはより精度の高いChatGPT-4.0が有料で登場し、文書作成のみならず画像や音楽の生成も可能です。生成されたテキストは商用利用も可能ですが、個人情報や機密情報の入力には注意が必要です。

Claude

ClaudeはAnthropic社が開発した生成AIで、ChatGPTやGoogle Geminiと同様に対話型インターフェースを通じて質問応答や文章生成が可能です。

2023年に初公開され、最新のClaude3は高性能でありながらコストパフォーマンスに優れているのが特徴。多言語対応や大量データの処理にも強みを持ち、API連携で外部アプリケーションにも組み込めます。

無料版でも機能は利用できますが、5時間に10回など利用回数に制限がかけられるため注意が必要です。

要約型

ツール名プラン・料金特徴有料版と無料版の違い
QuillBot
  • 無料版
  • 有料版:$19.95(約2,944円)/月
    :$79.95(11,799円)/6ヶ月
    :$99.95(14,751円)/年
英文のスペルミス・要約・盗作チェック可能無料版の場合、要約可能文字数は1,200文字に限定され、リライト・盗作チェック等はできない
Deep Write
  • 無料
  • DeepL Write Pro:1,500円/1ユーザー・月
  • DeepL Write for Business:ご相談
文章作成サポートAI搭載・文法修正・表現・語調・文体の提案も可能
  • 無料版は1,500文字/回、月3ファイルまで翻訳可能
  • 有料版(DeepL Pro)は文字数制限なしでプランにより月5~100ファイル登録可能で、翻訳後のファイル編集可能

QuillBot

QuillBotは、英文のスペルミスや要約、盗作チェックなどを行える文章校正ツールです。特に膨大な文章を扱う論文ではスペルミスが生じやすく、内容が優れていても間違いが多いと評価が下がるため、QuillBotのようなツールで効率的にミスを防ぐことが重要です。

QuillBotにはParaphraser(言い換えツール)、Grammar Checker(文法チェッカー)、Plagiarism Checker(盗作チェッカー)、Summarizer(要約機能)などの機能が揃っており、自分の意図に沿った言い換えや要約が可能になります。

DeepL Write

DeepL Writeは、英語とドイツ語の文章作成をサポートするAI搭載のツールで文法修正だけでなく、表現や語調、文体の提案も行ってくれます。ネイティブスピーカーの表現推敲や第二言語での正確な文章作成に最適なツールと言えるでしょう。

また、グローバル企業でのメールや報告書作成など、国際クライアント向けの明確な文章作成にも活用可能です。

記事作成型

ツール名プラン・料金特徴有料版と無料版の違い
Transcope
  • Free:無料(制限あり)
  • Basic:11,000/月
  • Pro:38,500/月
  • Enterprise:66,000/月
競合上位記事を分析し、SEOに強い記事の作成が可能
  • 無料版は1週間だけ使用可能
  • プランにより1ヶ月で使用できる文字数制限が異なる
SAKUBUN
  • Personal:9,800円/月
  • Light:要問い合わせ
  • Standard:要問い合わせ
  • Enterprise:要問い合わせ
記事見出しを一括生成可能・100種類以上のテンプレートで多彩な記事構成作成が可能
  • 無料版はテンプレート使用制限があり、ペルソナの指定も不可
  • 有料版はプランにより作成可能記事数が異なる(Standardプラン:30記事/月など)

Transcope

TranscopeはSEOに強い記事を作成できるAIツールで、Googleで上位表示されている記事を分析し作成を行います。
SEOに強い記事を作成する方法は様々で、キーワードやURL、見出し構成などから記事を作成。また、従来の競合分析にかかっていた時間を大幅に短縮できるのも魅力の1つです。

ただし、無料プランは4,000文字までと制限があり機能も限られるため、頻繁に使用するにはProプラン以上の利用がおすすめです。

SAKUBUN

SAKUBUNはブログ記事の作成を効率化し、質を向上させるAIツールです。記事の見出しを一括生成するため作成時間を短縮し、100種類以上のテンプレートにより多様な記事の構成が可能です。

SEO対策を意識した自動作成機能も備え、上位記事分析を活かして独自性の高い見出し作成ができます。また、高度なAIエディターで細かい編集が行え、ターゲットに合わせたペルソナ設定により読者ニーズに応じた内容の作成も可能です。

画像生成型

ツール名プラン・料金特徴有料版と無料版の違い
Adobe Photoshop
  • 無料版
  • 3,280円/1ユーザー
Adobe社が提供する写真や画像の編集・加工ソフト
  • 無料版は7日間の期間限定
  • 有料版は全ての機能が使用可能
Canva
  • Free:無料
  • Pro:1,500円/月
デザイン初心者も手軽にプロのようなビジュアルコンテンツ作成可能なオンラインデザインツール
  • 無料版は使用できる素材や機能が限定される
  • 有料版は全ての機能が使用可能

Adobe Photoshop

Adobe Photoshopは、Adobe社が提供する写真や画像の編集・加工ソフトです。

写真の細かな表現に適した「ビットマップ画像」を扱い、写真編集以外にもWeb用アイコンやポスター作成など幅広い用途に使用できます。機能には色味や明暗の調整ができる「レベル補正」や「トーンカーブ」、傷を修復する「修復ブラシ」、描画に使う「ブラシ」「鉛筆」ツール、文字入力ツールなどの基本機能を押さえることで、画像編集を高度かつ手軽に行えるでしょう。

Adobe Photoshopの「利用が難しい」「短期間で効率的に使用できるようになりたい」という方はProSkillが運営する「Photoshop基礎セミナー講習」の受講を検討してみてください。

Canva

Canvaはデザイン初心者でも手軽にプロのようなビジュアルコンテンツが作成できるオンラインデザインツールです。テンプレートが豊富で、プレゼン資料、SNS投稿、ポスター、チラシなど多様なデザインに対応し、直感的なドラッグ&ドロップ操作で簡単に画像や文字の編集が可能です。

AI機能には画像生成や音楽生成などAI機能も豊富であり、ビジネス利用にも最適です。

 

AI活用を含め、Canvaを基礎から実践的なレベルまで習得できるCanvaセミナーがあります。

2日間でSNS広告用の動画制作や、バナー作成など広い業界で活用されるCanvaを使いこなすスキルを習得できるので、気になる方は詳細をご覧ください。

音楽生成型

ツール名プラン・料金特徴有料版と無料版の違い
Soundraw
  • 無料版
  • Creatorプラン:1,990円/月
    :19,800円/年
  • Artlist Proプラン:431.92ドル/年
AI技術を活用し音楽知識なしでも数秒でオリジナル楽曲が作成可能
  • 無料版は曲の生成やカスタマイズは可能だが、ダウンロードできない
  • 有料版は全ての機能が使用可能
MusicFX
  • 完全無料
数単語の入力でオリジナル楽曲作成可能有料版はなく全機能が無料で使用可能

Soundraw

Soundrawは、AI技術を活用して音楽知識がなくても数秒でオリジナル楽曲が作成できるサービス。楽曲の尺や構成、楽器やテンポのカスタマイズが可能です。

著作権フリーのため、商用利用も安心してできるため映像クリエイターにも支持されています。無料版で基本機能を試し、有料版でダウンロードしてPR動画やYouTubeなどで使用できます。ムードやジャンル設定も簡単にでき、映像に最適な音楽を生成できる点が大きな魅力です。

MusicFX

MusicFXはGoogleが開発したAI音楽生成ツールで数単語の入力だけでオリジナルの楽曲が作成でき、音楽知識がない人でも簡単に自分だけの音楽を制作できます。

また、特定アーティストの音楽や声は生成できないため、著作権やディープフェイクのリスクが避けられ、安心して利用可能です。有料プランはなく、完全無料で使用できるのも魅力の1つです。

動画・コード生成

ツール名プラン・料金特徴有料版と無料版の違い
Amazon CodeWhisperer
  • Individual:無料
  • Professional:19USD/ユーザー
エンジニアの指示に対しコード提案やセキュリティスキャンできる
  • 個人利用場合:全機能を無料で使用可能
  • チーム利用時:有料プランに限定され、ユーザー一元管理やセキュリティ向上が期待できる
OpenAI Codex
  • 無料
GPT-3をベースとした多様なコードの自動生成が可能全ての機能を無料で使用可能

Amazon CodeWhisperer

Amazon Code Whispererは、エンジニアが自然な言語で指示を出すとコード提案やセキュリティスキャンを行う生成AIツールで、PythonやJava、JavaScriptなど15のプログラミング言語に対応しています。

AWS利用に最適化され主要IDEに対応しており、脆弱性の検出や修正提案も可能です。個人利用は無料、法人向けは月額19USDで、セキュリティスキャン回数や組織管理機能に違いがあります。公式発表では、利用することで生産性が57%向上するとのことです。

OpenAI Codex

OpenAI CodexはGPT-3をベースとした高度な生成AIでプログラミングの自然言語入力に対応し、多様なコードの自動生成ができるツールです。数十種類のプログラミング言語に対応しておりPython、JavaScript、Rubyなどの主要言語での精度が高いのが特徴です。

また、開発者がコードの意図をコメントや要望として入力すると、Codexが適切なコードを生成、補完し、タスクの自動化やプロトタイプの迅速な開発が可能となるため、初心者からプロまで活用できます。

漫画・イラスト

ツール名プラン・料金特徴有料版と無料版の違い
SkyReels
  • 600mana(無料版での)購入:$3
  • 900mana(有料版での)購入:$3
  • 有料版:15ドル/月
ストーリー構築からイラスト生成・動画編集まで一貫し漫画制作可能
  • 無料版:1200 Manaまで作成可能(約400枚の画像生成)
  • 有料版:1か月あたり約1,500枚画像生成可能
OctoComics
  • 無料版
  • 有料版:要問い合わせ
簡単なプロンプト入力でオリジナル漫画を自動生成できる
  • 無料プラン:10本/日の漫画生成可能
  • 有料プラン:作成数無制限で、30種類の漫画スタイルから自由に選択可能

SkyReels

SkyReelsはストーリー構築からイラスト生成、動画編集まで一貫して漫画制作をサポートするAIツール。

元々は「ComicAI」として知られていましたが、2024年4月に名称が変更されました。SkyReelsは画像生成AI技術を活用し、キャラクターの一貫性を保ちながらイラストを生成したり、コマ割りの提案を行ったりと漫画制作に特化した機能を備えており、漫画制作に最適なAIツールと言えるでしょう。

OctoComics

OctoComicsは簡単なプロンプト入力でオリジナル漫画を自動生成できるAI漫画生成サービス。豊富な画風やキャラクター、背景を自由にカスタマイズ可能です。

商用利用も許可されており、生成された漫画はSNSでシェアすることもできます。AI技術により、キャラクターの表情や動きが自然で、美しい背景が描かれるため、まるで職人の手作業のような高品質な漫画を作成できるのは魅力の1つ。無料版と有料版が提供されており、利用の際は規約を確認しましょう。

生成AIのサービスについて紹介しましたが、以下の記事では実際にツールを使用した事例も紹介していますので併せてご一読ください。

【2025】生成AIの活用事例10選!導入するメリットや注意点も解説

生成AIでできること

生成AIでできること

生成AIでできることは以下のとおりです。

できること解説
業務の効率化生成AIは定型業務や反復作業の自動化ができるため、業務効率を大幅に向上させます。例えば、データ入力、レポート作成、メール返信、コード生成などを正確に処理が可能。
アイデアの提案生成AIは人間の気持ちや感情を汲み取ることはできないものの、従来のAIとは異なり与えられた情報だけでなく自分で考えることも行います。そのため、思いつかないようなアイデアを提案することもできます。

生成AIでできないこと

生成AIでできないこと

生成AIでできないことは以下のとおりです。

できないこと解説
感情を読み取る生成AIは人間の感情を読み取ることはできません。AIはデータに基づいてパターンを分析しますが、感情に基づいた直感的な判断や共感を生み出すことは難しいです。
アイデアや革新的な発想を生み出せない生成AIは従来のAIとは異なり、自身でも学習を行いアイデアの提案などは可能です。しかし、全く新しい概念や未知の領域における革新的なアイデアを考えることはできません。

生成AIの問題点と解決策

生成AIの問題点と解決策

生成AIはとても便利であるものの、誤った情報を生成するという問題があります。大量の過去のデータを基に学習しますが、そのデータに偏りがある場合、偏った結果を出力するということです。

簡単に例えると、カラスの色を白として学習させ続けると「白」を正として出力してしまうのです。そのため、人間のファクトチェックは必須です。特に商用利用で使用する画像や動画、テキストなどは必ず必要になります。

また、AIに学習させるデータの質を向上させ、虚偽の情報や偏りを減らすことも対策の1つと言えるでしょう。

生成AIのリスクや対策方法については以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

【2025】生成AIのリスクと影響とは?活用における注意点を解説

生成AIの種類についてまとめ

本記事では生成AIのサービス紹介をメインに概要やできることと注意点と対策について紹介しました。生成AIの技術は急速に進化しており、品質も日々向上しています。

日常生活だけでなくビジネスにおいても活用できる幅は広く、上手く活用できれば大きく業務を効率化することも可能です。本記事を参考に様々な用途で生成AIを活用してみてください。

また、生成AIについて「短期間でビジネスレベルまで操作スキルを上げたい」「生成AIを使いこなせるようになりたい」という方はProSkilllが運営する「生成AIセミナー」の受講を検討してみてください。