基本情報技術者試験は、ITエンジニアを目指す方にとって重要な第一歩となる国家資格です。
本記事では、基本情報技術者試験に合格するためのおすすめ講座7選を紹介!さらに、講座選びのポイントや注意点、受講するメリット、実際の口コミも併せて解説します。
基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験(FE)は、ITエンジニアとしてのキャリアをスタートするための基礎的な知識・技能を問う国家試験です。IT活用の基礎能力を証明する試験として広く認知されており、「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれます。試験はCBT方式(Computer Based Testing)で実施され、受験資格はなく誰でも挑戦可能です。
基本情報技術者試験の概要と難易度について、以下の表にまとめました。
項目 | 詳細 |
---|---|
試験名称 | 基本情報技術者試験(Fundamental Information Technology Engineer Examination) |
試験実施機関 | 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA) |
試験形式 | CBT方式(コンピュータ上で解答) |
試験時期 | 随時実施 |
試験科目 | 科目A 基礎知識問題 科目B 応用問題 |
試験時間 | 科目A 90分 科目B 100分 |
出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) |
合格ライン | 各科目とも60%以上(1,000点満点中600点以上) |
合格率 | 平均25.4% |
難易度レベル | IT系国家試験「レベル2」(ITパスポート試験より難しいが、応用情報技術者試験より易しい) |
必要な勉強時間 | 平均125時間(初学者は200時間、経験者は50時間程度) |
試験は基礎的な内容が中心のため、未経験者でも計画的に学習を進めれば十分合格が可能です。
基本情報技術者試験が難しいと感じる方や、IT未経験の方には、まず基礎的な知識を身につけられる「ITパスポート試験」から始めるのもおすすめです。ITパスポート試験の詳細は下記をご覧ください。
基本情報技術者試験講座選びのポイント
基本情報技術者試験に合格するためには、自分に合った講座選びが重要です。講座の内容やサポート体制はもちろん、模擬試験の有無や価格なども検討すべきポイントです。
本章では、講座選びで注目すべき具体的なポイントを見ていきましょう。
自分のIT関連知識・経験に合った講座か
講座を選ぶ際は、自分のITスキルや経験に適した内容であるかを確認しましょう。
初心者向けの講座から上級者向けのものまで幅広く提供されています。
- 初心者向け講座
基礎から学べる内容が中心 - 経験者向け講座
短期間で効率的に試験対策が可能 - 具体的なスキルレベルを診断できるテストやサポートがあるか確認
自分のスキルレベルに合った講座を選ぶことで、無理なく学習を進められるでしょう。
科目A・科目Bそれぞれの対策があるか
基本情報技術者試験は、科目A(基礎知識)と科目B(応用問題)の2つで構成されており、どちらも合格基準を満たす必要があります。科目Aと科目B科目に特化した対策が講座に含まれているかを確認することが、効率的な学習を進めるための重要なポイントです。
科目A(基礎知識)の特徴と対策
- 試験内容はテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系にわたる幅広い基礎知識
- 理解を深める動画講義が含まれている
- 知識を定着させるための基礎問題集や一問一答形式の演習
- 過去問演習で試験形式に慣れるための教材が提供される
科目B(応用問題)の特徴と対策
- アルゴリズムやプログラミング、情報セキュリティなどの応用的な内容が中心
- アルゴリズムの理解を助ける演習問題や特訓講座
- プログラミングの解法を解説した専門的な講義
- 実力判定テストや模擬試験で応用力を磨くカリキュラム
両科目の特性に合った教材や学習プログラムが提供されている講座を選ぶことで、効率的な学習が可能になります。特に科目Bはアルゴリズムやプログラミングへの理解が必要なため、専用の対策講座があるかを確認しましょう。
価格はコストパフォーマンスに見合っているか
講座を選ぶ際には、価格と提供される内容が釣り合っているかを確認しましょう。
安価な講座でも十分な内容を提供している場合もありますが、質が高い講座ほど高額になる傾向があります。
- 講座に含まれる教材やサポート内容を確認する
- 通信講座やオンライン講座は価格が安め
- 実績のあるスクールの講座はやや高額になりがち
予算に合わせつつ、コストパフォーマンスに優れた講座を選ぶことで、効率的に学習を進められます。
おすすめ基本情報技術者試験講座一覧
基本情報技術者試験に合格するためには、自分に合った講座を選ぶことが重要です。本章では、学習スタイルやスケジュールに合わせて選べるおすすめの講座を7つご紹介します。
以下の表に、おすすめの基本情報技術者試験講座の特徴をまとめました。
講座名 | サービス名 | 価格 | 特徴 | 受講形式 | 開催場所 | 受講期間・受講時間 | 教材・テキスト |
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基本情報技術者試験講座 | スタディング |
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| 2か月~ 受講時間は自由に設定可能 |
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基本情報技術者 合格コース | 資格の大原 |
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| 7か月 |
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基本情報技術者通信講座 | フォーサイト |
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| 約1年間 |
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基本情報技術者 本科生 | TAC |
| 教室講座や通信講座など、多彩な学習形式を提供 科目Aと科目Bそれぞれに対応した徹底的な試験対策 実力テストや総合演習、Web模試を活用した実践的な学習 最新シラバスに対応した教材を提供 繰り返し学習可能なWeb模試で合格力を養成 |
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| 2か月~ |
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基本情報技術者試験対策講座 | BIZ Learn |
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| 約6か月 |
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基本情報技術者 伴走型講座 | ITEC |
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| 3か月 |
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基本情報技術者試験対策コース | 独習ゼミ |
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| 6か月 |
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それぞれの講座の特徴やメリットを簡潔に解説しているので、講座選びの参考にしてください。
1位 スタディング「基本情報技術者試験講座」
スマホ一つで学習が完結できる手軽さが魅力のオンライン講座です。
AIサポート機能を活用し、効率的に試験対策が進められます。短期間での合格を目指した構成で、特に忙しい社会人におすすめです。
2位 資格の大原「基本情報技術者 合格コース」
徹底した試験対策と模擬試験で実践力を養う講座です。特にアルゴリズムトレース特訓が充実しており、科目B対策に力を入れています。
初心者から経験者まで幅広く対応可能な点が強みです。
3位 フォーサイト「基本情報技術者通信講座」
リーズナブルな価格で高品質な教材とeラーニングを提供する通信講座です。
模擬試験や練習問題を通じて本番に備えた実践力を鍛えられます。特にスキマ時間を活用した学習に適しています。
4位 TAC「基本情報技術者 本科生」
教室講座から通信講座まで幅広い受講形式が選べる講座です。
最新シラバスに対応した教材や模試が充実しており、実践的な試験対策が可能です。講座内容が充実しているため、試験合格を目指す初心者にも適しています。
5位 BIZ Learn「基本情報技術者試験対策講座」
多機能なeラーニング環境とチュータによる個別指導が魅力の講座です。
科目A免除制度に対応し、学習負担を軽減する設計がされています。学習データの蓄積による弱点分析機能で、効率的な学習が可能です。
6位 ITEC「基本情報技術者 伴走型講座」
少人数制のオンラインセミナーで、月1回の講義と宿題を通じて試験対策を進める講座です。アルゴリズムやトレース力を重点的に強化できる内容が魅力の一つでしょう。
学習計画を維持しながら進めたい方におすすめです。
7位 独習ゼミ「基本情報技術者試験対策コース」
科目A免除制度に対応した完全オンラインのeラーニング講座です。自習スタイルに最適化されており、学習進捗を可視化する機能が充実しています。
忙しい社会人や学生に適した効率的な学習環境を提供します。
基本情報技術者試験講座選びの注意点
基本情報技術者試験に合格するためには、自分に合った講座を選ぶことが重要です。しかし、講座を選ぶ際には注意点を押さえておく必要があります。
本章では、学習スタイルや実績、スケジュールの観点から講座選びのポイントを解説します。ポイントを参考に、無理なく試験合格を目指しましょう。
自分の学習スタイルに合っているか
講座を選ぶ際は、まず自分の学習スタイルに合っているかを確認しましょう。
オンライン形式や教室形式など、学びやすい環境を選ぶことが重要です。
- 一人で集中して学習したいならオンライン講座が適している
- 指導やサポートを受けたい場合は教室講座や伴走型講座がおすすめ
- スキマ時間を活用したいならスマホ対応のeラーニングが便利
自分の学習スタイルに合った講座を選ぶことで、効率よく試験対策を進められます。
講座の実績や合格率は信頼できるか
受講する講座の実績や合格率を確認することも重要です。
実績のある講座は、カリキュラムの質やサポート体制が整っています。
- 過去の合格者数や合格率を公式サイトで確認する
- 実績が長い講座は信頼性が高い
- 講座利用者の口コミやレビューを参考にする
信頼できる実績のある講座を選ぶことで、安心して学習を進めることができます。
無理のないスケジュールで学習できるか
講座のスケジュールが自分の生活に合っているかを確認しましょう。
無理のないスケジュールで学習を進めることが、合格への近道です。
- 通学が難しい場合はオンライン講座を選ぶ
- 自分の生活リズムに合わせて学べる講座を選ぶ
- 短期間で集中したい場合は短期集中型の講座が適している
自分のスケジュールに合った講座を選ぶことで、ストレスを減らし、効率的な学習を実現できます。
基本情報技術者試験講座のメリット
基本情報技術者試験に合格するためには、効率的かつ体系的な学習が求められます。講座を受講することで、独学では得られないメリットを享受できるでしょう。
基本情報技術者試験講座の主なメリットは、以下の通りです。
メリット | 説明 |
---|---|
体系的な学習が可能 | 試験範囲を網羅したカリキュラムで、効率よく知識を習得できる |
プロの講師から学べる | 専門知識を持つ講師が解説や疑問解消をサポート |
模擬試験や過去問で実践力を強化 | 試験本番に近い形式での練習ができ、実践力を磨ける |
スケジュール管理のサポート | 学習スケジュールが提供されることで計画的に勉強が進められる |
苦手分野の克服がしやすい | 弱点分析や個別指導で苦手分野を重点的に学習できる |
時間を有効活用できる | オンライン講座ではスキマ時間を活用して学習を進められる |
上記のメリットを活かすことで、効率的かつ効果的な試験対策を行えるでしょう。
基本情報技術者試験講座の口コミ
資格の大原、フォーサイト、TAC、ITEC、独習ゼミの公式ホームページでは、口コミを確認できませんでした。
以下、スタディングとBIZ Learnの口コミを引用しました。
また確認テストが記述回答のものが大半だったため、勘で回答せずに自分で学んだ内容を整理する機会があることが良かった。
まとめ
基本情報技術者試験は、ITエンジニアを目指す第一歩として、多くの受験者に選ばれる国家試験です。効率的に合格を目指すためには、自分に合った講座選びが重要です。
本記事では、おすすめの講座7選をはじめ、講座選びのポイントや注意点、受講するメリットについて解説しました。
自分に最適な講座を見つけて、計画的な学習を進めましょう。
基本情報技術者試験を目指している方や、さらに高度なITスキルを身につけたいと考えている方には、「情報処理安全確保支援士」についても学ぶことをおすすめします。情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティ分野での専門性を証明する国家資格で、ITエンジニアとしてのキャリアをさらに強化できます。
詳しくは下記をご覧ください。
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