ビジネス現場やプライベートでIllustratorを使いたいと思っているが、「操作方法がわからない」「どのような場面で活用できる?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
Illustratorには様々な機能が備わっており、使いこなすことができればデザインの幅は大きく広がります。しかし、初心者の方がいきなり全てを覚えるのはハードルが高いため、まずは基本的な機能を覚えるることが優先です。
本記事では、Illustrator初心者の方を対象に、基本機能の使い方、学習方法を解説し、よくある質問をまとめています。Illustratorに関する基礎知識を学習できる記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
Illustratorの概要
引用:Adobe
Illustratorとは、Adobe社が提供するグラフィックデザインツールです。
350種類以上のデザインテンプレートや20,000種類以上のフォントなど、プロレベルのデザインを実現できるアプリとして人気を集めています。
ここからは、料金や使用する場面などについて紹介していきます。
料金
Illustratorはサブスクリプションモデルで提供されており、料金は以下を参照ください。
個人 | 法人 | 学生・教職員 | |
単体プラン | 3,280 円/月 (税込) | 5,080 円/月 (税込) | ー |
Creative Cloudコンプリートプラン | 7,780 円/月 (税込) | 10,780 円/月 (税込) | 2,180 円/月 (税込) |
Creative CloudコンプリートプランはIllustratorだけでなく、20種類以上のアプリを使用できるプランです。全てのプランは7日間無料で使用可能であり、使用感を確かめて契約できるはメリットと言えるでしょう。
また、定期的にセールを行っているため「価格を抑えたい」という方はセール期間の契約がおすすめです。
Illustratorはこんな時に使える
Illustratorは以下のようなデザイン制作時に活用できます。
- ロゴ作成
- イラスト制作
- 名刺/チラシ/ポスターなどの制作
- Webコンテンツに挿入するアイキャッチ/画像/バナーなどの制作
Illustratorは「power point」と同じベクター方式(座標を用いて図形を作成)であるため、ロゴやイラストのデザイン制作に適したツールです。ベクター形式は、図形やフォントなど大小様々なサイズに簡単に変更でき、拡大によって画質が劣化することがない特徴があります。
また、Illustratorで作成したポスターやチラシなどのデザインを、そのまま印刷できるため印刷物の制作に最適だと言えるでしょう。
IllustratorとPhotoshopの違い
Adobeには、Illustratorと類似したアプリとして「Photoshop」があります。
この2つの大きな違いとして、編集対象がグラフィックか写真かという点が挙げられます。
先述した通り、Illustratorはベクター方式に対して、Photoshopはラスター形式(1pixelの点が縦横と格子状に並び構成)が採用されています。そのため、Photoshopは写真の加工やデザインに適したソフトだと言えるでしょう。
それぞれを単体で使用するのも良いですが、2つを組み合わせて使用することでデザインの効率化を図れるため、Photoshopも使用したいという方は「Creative Cloudコンプリートプラン」の契約がおすすめです。
Illustratorの基本的な機能と使い方
ここからはIllustratorの基本的な機能と使い方について解説していきます。初心者がまず覚えるべき機能は以下のとおりです。
- 新規ファイルの作成
- 図形の配置・入力
- テキストの配置・入力
- 画像の挿入
- 効果(エフェクト)の適用
- カラーの入力
新規ファイルの作成
まずは新規ファイルを作成します。ファイルの作成は以下の手順になります。
- 画面左の「新規ファイルをクリック」
- 用途に合わせて適切なサイズを選択
作業を途中で終わらせたい時は「ファイル」の保存を選択すれば、続きから作業を開始できます。
図形の配置・入力
Illustratorには円や四角、台形、星形など様々な図形が備わっています、図形ツールを利用して様々な図形を作成していきましょう。
手順は以下のとおりです。
- 左にあるツールパネルから、好みの図形を選択
- アートボード上にドラッグして挿入
この方法を繰り返し行って、デザインを作成していきます。また、自身が求める図形がない場合は、鉛筆ツールなどを利用して図形を描いてみるのもおすすめです。
テキストの配置・入力
Illustratorではテキストの配置や入力も簡単に行うことができます。手順は以下のとおりです。
- 左のツールパネルにある「テキスト」を選択
- アートボード上にあるカーソルを押して文字入力
上記の手順で、アートボード上にテキストが入力されます。
「テキストを縦に挿入したい」「テキストの大きさを縮小・回転させたい」という場合は、文字ツールを長押しすることで、選択が可能です。
画像の挿入
ロゴやポスター作成時に画像の挿入をしたいという方も多いでしょう。画像の挿入は以下の手順です。
- 画面上部にある「ファイル」の配置を選択
- 画像を選択し、読み込みを行う
画像のリンクをチェックしたままにすると、画像がリンクとして挿入されます。画像を挿入する際には、リンクにしておくことで動作が軽くなるので、動作が重い場合はリンクにしておきましょう。
効果(エフェクト)の適用
Illustratorには、アートボード上に挿入した画像やテキストに効果を適用する機能があります。
- 画面上部にある効果を選択
- 適したいエフェクト(影やぼかしなど)を適用
アイデアやデザインによって、エフェクトを使用すればデザインの幅を大きく広げることが可能になります。
カラーの入力
デザインでカラーは欠かせない機能です。図形やテキストのカラーを変更し、多種多様なデザインを作成しましょう。
- ツールバーにある「選択ツール」を選択
- 色をつけたい図形やテキストをクリックし、色を挿入
基本的にはカラーパネルから色を選び色付けを行いますが、選びたい色がない場合はカスタマイズした色をつけることも可能です。
Illustratorの使い方を学ぶ方法
Illustratorの使い方は様々な方法で学習が可能です。自身に合った方法を選びましょう。
- 公式動画で学習する
- 参考本で勉強する
- 講座を受講する
公式動画で学習する
引用:Adobe
Adobe社の公式ホームページでは、Illustratorの使い方を学習できる動画やテキストがアップロードされています。各機能の基礎となる使い方はもちろん、応用編なども動画で公開されているため、自分のレベルに合わせた学習ができるでしょう。
公式ホームページにアップされている動画のほとんどは無料で視聴できるため、コストをかけずに学習ができるのも魅力と言えます。使い方が動画ではわからない場合、質問をしたりクリエイター同士で情報交換ができるため、疑問点を即座に解決できるでしょう。
ここからは、Adobe公式動画の中から抜粋しておすすめの動画を2つ紹介します。
手書きイラストからメニューを作成
引用:Adobe
Illustratorでは、紙に描いた手書きのイラストをメニュー表にすることが可能です。
手書きのイラストをスマートフォンで撮影し、画像を読み込めばイラストに着色、影やぼかしを入れることも可能です。
難易度もそこまで高くはないため、初心者の方も挑戦しやすいでしょう。
テキストから魅⼒的なイラストをすばやく⽣成
引用:Adobe
「デザインを制作したことがない」「デザイン制作が苦手」という方は、簡単なテキストを入力するだけでグラフィックを簡単に生成できます。小さなグッズのデザインからポスターやチラシ、ロゴの制作まで幅広く活用できるでしょう。
生成されたグラフィックは商用利用も可能であるため、安心して使えます。
参考本で勉強する
Illustratorはグラフィックツールの中でもトップクラスのシェアを誇るため、参考書がたくさん発売されています。基礎から応用編まで、デザインを制作する際のテクニックなど、様々な操作技術を学べるでしょう。
低コストかつ体系的な学習が可能になるため、自分のペースで学習したいという方におすすめです。
講座を受講する
Illustratorの使い方を短期間で必要なスキルをしっかりと学習したいという方におすすめです。
公式動画や参考書での学習に比べるとコストは高くなりますが、スクールに比べると費用を抑えることができます。また、専門講師が教えてくれるので間違った知識やスキルを覚えることもありません。
「講座を受けるのであれば会場に行く必要があるのでは?」を不安な方もいるかと思いますが、最近ではオンラインで受講できる講座も増えていますので手軽に受講できるでしょう。
どの講座を選んだらいいかわからないという方はBIZROADが運営する「Illustrator基礎セミナー」がおすすめです。
「Illustrator基礎セミナー」は3つの受講形式(会場受講・ライブウェビナー・eラーニング)より選ぶことができ、わずか2日間で基礎知識はもちろん、実務で活用できる応用操作まで習得できます。Illustrator初心者の方や社員の研修用など、誰でも受講可能です。
Illustratorの使い方に関するよくある質問
最後にIllustratorの使い方に関するよくある質問についてまとめています。
プロ向けのツールであるため、初めは難しく感じるかもしれません。基本をおさえてステップアップし、使いこなすことを最初の目標に据えるとよいでしょう。
正しい・知識やノウハウを学びたいという方は、スクール・講座・セミナーがおすすめです。
Illustratorの使い方についてのまとめ
Illustratorの使い方をマスターすれば、プロレベルのデザイン制作が可能になります。初心者の方は、まず本記事で紹介した基礎的な知識やスキルを身につけて、デザイン制作を行っていきましょう。
一方で基礎的なスキルや知識は独学でも身につけられますが、時間がかかってしまうものです。そのため、短期間で手軽に学習するなら講座の受講がおすすめです。ぜひ「Illustrator基礎セミナー」の受講を検討してみてください。